M・A・R・S|米山庸二 × 岡庭智明氏 特別対談「ともに独学でここまで来た」

M・A・R・S|米山庸二 × 岡庭智明氏 特別対談「ともに独学でここまで来た」

「M・A・R・S」米山庸二 特別対談

M・A・R・S|マーズ

米山庸二 × 岡庭智明氏 特別対談

ともに独学でここまで来た (2)

デザインを思い浮かべているとき、頭の中はモノクロ

米山 以前、この連載でが~まるちょばさんに出てもらって。彼らは意識していないにも関わらず、海外では「アニメっぽい」と言われるという話が面白くて。ザ ヴィリディアンは何かそういう面白い評価を受けたことはある?

岡庭 パリの展示会に行って2年目くらいの頃に、「ゴス忍者スタイル」って言われことがあるよ(笑)。でも、そんなにイヤな感じはしなかった。今だとそういうブランドもあるから、あまり言われたくないけど。

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米山 あははは。僕らはよく独自路線と言われるけど。岡庭くんはザ ヴィリディアンの世界観をどうやって作り出しているのかなと思っていて。

岡庭 若い頃は尖っていたし、映画に関しても意味もわからずヌーヴェルバーグにハマって。内容はわからなくても、今でも映像はすごく好き。カメラマンだとアウグスト・ザンダーみたいな、モノクロの落ち着いた感じのものとか。それで最近気づいたんだけど、自分が企画を考えているとき、頭の中はモノクロだったんだよ。絵が白黒写真でしか浮かんでいない。

米山 それは斬新だね。

岡庭 滲んだようなモノクロの世界。

米山 へぇ~、面白いなぁ。

海外に行ったからこそ、日本を再発見できる

――「M・A・R・S」のコンポジットは竹細工がモチーフだったり、近年はお互い「和」の要素がデザインに入り始めていますよね。

米山 やっぱり染み付いちゃっているんじゃないですかね。意図的に「和」を取り入れようとは思っていないけど。純粋に美しいとか、自分の中で崇高に写ったりするのが日本的な世界だったりする。

岡庭 僕も普段から「和」を意識しているわけではないけど、パリに行き始めてもう14年くらい。その中で海外のダメな部分も見えてきて。日本人のきちんとしたところとか、精密なものづくりとかも発見できるようになって。

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一方で、そういう日本のいい部分をいち早くキャッチしているのもまたヨーロッパだったり。ミラノの「ディエイチコルソコモ」に並べられていた和食器にハッとさせられたりするから。

米山 海外って建築も石だから、アーチだったり曲線の文化。でも、日本は木造文化だから、左右対称や平行が基本にあって。その中で「抜く」遊びが自分は好きなんだと思う。

岡庭 海外に行ったからこそ、日本を再発見できる。

米山 僕にとってザ ヴィリディアンは、いくつになっても好きでいられるブランド。誰しも「こうなりたい自分」っていうのがあると思うけど、40代の自分、50代の自分と年齢を重ねても常にしっくりくる。しかも、いろんな人に「それどこの?」って聞かれるんだよね。「これ、ザ ヴィリディアンだよ」と答えて完結する感じ。

岡庭 それは嬉しいな。僕の場合、「M・A・R・S」がなかったらアクセサリーをこんなに身に着けていなかったと思う。でも、ヨネちゃんが作るものは上品だから、たくさん着けててもオラついた感じにならない。うちの洋服とも合うし、オリジナリティがあるところが一番好きかな。

米山庸二 × 岡庭智明氏 特別対談

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