タグ・ホイヤーのブランドビジョンについて、ジャン−クロード・ビバーCEOが語る|TAG HEUER

タグ・ホイヤーのブランドビジョンについて、ジャン−クロード・ビバーCEOが語る|TAG HEUER

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TAG HEUER|タグ・ホイヤー

2017年のフォーカスは、「オウタヴィア」。
そして、2018年に向けての展望とは(1)

「世界を旅するホイヤー・ヴィンテージ」と題し、ミュージアムピースを世界各地で紹介するイベントを組んだタグ・ホイヤー。そのイベントに合わせて来日した、同社CEOジャン−クロード・ビバー氏に、イベント主旨およびブランドの展望を伺った。超過密スケジュールのなか、僅かな時間を縫うようにしてOPENERSの取材に対応してくださったビバー氏は、いつものごとく元気いっぱいの笑顔で、ブランドの未来を語った。

Photographs by OHTAKI KakuText by TSUCHIDA Takashi(OPENERS)

貴重なミュージアムピースが、ラ・ショー・ド・フォンから世界へ

――今回、スイスのラ・ショー・ド・フォン本社のミュージアムに所蔵されたヒストリカルピースを世界各地10カ所で披露するイベントが行なわれましたが、どういう経緯で実現に至ったのでしょうか?

ビバー 私がLVMHグループの時計部門総責任者になりましたときに、まず最初にタグ・ホイヤーのミュージアムを訪問しました。その時に、タグ・ホイヤーが築いてきた歴史と伝統に、改めて驚かされたんですね。そしてこのブランドが持つ革新性と、歴史的イベントでの幾つかの要所で、タグ・ホイヤーの時計が使用されてきた事実を知りました。

例えば、ジョン・グレンというアメリカ初の宇宙飛行士の腕に着けられていたのも、タグ・ホイヤーでした。オリンピックでは、その計測にタグ・ホイヤーが貢献してきました。ミュージアムには本当に大きな驚きがたくさんあったものですから、これをぜひ世界中の人たちに見ていただきたい、皆さまのご訪問をお待ちしているだけでは済まないと考えたのです。

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1969年の「モナコ」ファーストモデル。

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1960年代の「オウタヴィア」。

――東京ではモーターレースに関する、ヒストリカルピースがやってきましたが、これはどういう理由があるのでしょうか?

ビバー このトピックスが東京に選ばれたということに、私は嬉しく思っています。タグ・ホイヤーにとって「スピード」「モーターレーシング」とは、ブランドDNAの一部だからです。

さて、その理由ですが、日本の皆さんには、タグ・ホイヤーのスピードに関したエピソードに深く共感をいただいているからです。そしてクロノグラフの愛好家も大勢いらっしゃいます。

――2017年には「オウタヴィア」が復刻されましたが、なぜ、このタイミングでの復刻に至ったのでしょう?

ビバー このモデルが、誕生からちょうど55周年という節目を迎えたことが大きな理由になるかと思います。

復刻の基となったモデルに関して言わせていただきますと、そのデザインを弊社が選んだのではなく、「どの時代のオウタビアを復刻するの

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2017年に復刻された現代の「オウタヴィア」。

が好ましいか」と、オンライン上でアンケートを取り、最もニーズが高かったモデルを復刻しました。そうした経緯もイノベーティヴな手法だったのではないかと自負しております。

――単なる復刻アイテムではなく、印象が非常にモダンに見えているというのが、私自身、新鮮に映りました。ビバーさんご自身、この「オウタヴィア」の仕上がりをどう感じましたか?

ビバー 復刻と言っても、ただ単に、過去のコピーはしたくないのです。かつてのものと、いわゆる競合するものを作っても意味がないと私は思います。

むしろ復刻させるべきは、オリジナルが持っていたスピリットの部分です。それを忠実に再生することが大事だと思っていて、コレクターの皆さま方がご覧になった時に、「あっ! かつてのオウタヴィアとは、ここが違う」と、即座に分かるものを作らなければいけないと思います。

この「オウタヴィア」も、その意味で現代性を持たせています。ケース径をサイズアップ、搭載ムーブメントは自動巻きとなりました。裏蓋はシースルーです。

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Page02. 大躍進するタグ・ホイヤー。その、さらなる成功絵巻について