フォルクスワーゲン グループが思い描く自動運転時代とは|Volkswagen

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Volkswagen|フォルクスワーゲン

フォルクスワーゲン グループの自動運転研究部門責任者

ヘルゲ・ノイナー博士インタビュー (2)

モビリティ サービスへの積極的な参入の理由

――自動車界のあるレジェンドが、20年後には従来のクルマにサヨナラのキッスをしないといけないと語っています。また、一方ではカルロス・ゴーン氏(ルノー日産アライアンス会長兼CEO)などはそうではないと表明しています。フォルクスワーゲンはどう考えているのか。

重要な質問ですね。さまざまな市場があるので、グローバルレベルでの答えはありません。しかし、自動車は大都市ではモビリティ サービスに移行する。それ以外では相変わらずマニュアルドライブが残る。ただ、フォルクスワーゲンはトレンドをつかんでいます。改革を起こそうと思っており、クルマの製造業者から、モビリティサービスの会社への変革を目指しています。

――自動車メーカーが、車を所有しない、台数が減る、といったビジネスモデルを推進する理由をもう少し聞きたい。

モビリティ サービスに移行すると、たくさんの人が乗るので1台の走行距離が伸びます。耐久性があるものが必要ですが、交換する頻度も多くなります。また、交通渋滞や事故軽減など、社会問題解決のソリューションを作るという自動車メーカーとして果たすべき役割があるのです。

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――大都市での自動運転について。例えばパリの凱旋門のランナバウトには12本もの道路が流入しています。そこで事故を起こさないようなハードウェアが本当に実現できるのかどうか。

熟練したドライバーより上手な運転ができるシステムを開発しないと市場には出しません。それ以下なら絶対に出さない。数百万kmに及ぶ走行データやシミュレーションで、自動運転のコンセプトが人間よりベターかどうか、それが実現可能かどうか、検証しながらやっています。

――量子コンピューターなどを開発に使用していると聞いているが。

量子コンピューターは演算速度が非常に速いので、将来的にAI(人工知能)システム開発などに使用します。ただし、それがないと自動運転のシステムが実現できない、とは思っていません。