無茶々園｜安心安全な食べものの生産を通して地域づくりを目指す有機農業団体の活動に注目
無茶々園｜むちゃちゃえん
“安心安全な食べものの生産を通して地域づくりを目指す”
愛媛の有機農業団体「無茶々園」の活動に注目
愛媛県西予市明浜町――日差し豊かな、宇和海に面するみかんの産地で、段々畑の四季がつくりだす、海・空・山のコントラストが見事なところ。古くから柑橘と真珠の名産地として知られている町に、有機農業団体「無茶々園（むちゃちゃえん）」がある。
Text by KAJII Makoto （OPENERS）
「食べて応援」したくなる、日本の美しい山と海のある町
所属する生産者には、海でチリメンを獲る漁師や真珠の養殖を生業とするひともいて、地域の宝である自然豊かな環境を守りながら、無茶々園は30年以上にわたって、地域での有機農業の広がりにこだわってきている。
無茶々園では、通信販売に力を入れ、全国で8000人を越える消費者会員に産物を直送。とくに柑橘類は、温州みかん、ポンカン、伊予柑、ネーブルオレンジ、甘夏、デコポン、レモンなど
路地で栽培した旬のものを一年を通して販売している。
無茶々園から、柑橘類ベースのオーガニックコスメ「yaetoco（ヤエトコ）」デビュー
そんな有機農業団体の無茶々園から、柑橘類ベースのオーガニックコスメ「yaetoco（ヤエトコ）」が誕生した。ヤエトコは、明浜の秋祭りのかけ声「やーえーとこー」から名づけられ、無茶々園のあたらしい価値を創造するブランドとして発信する。
ヤエトコから発売される第一弾アイテムは、除草剤や化学肥料を使用せず、できるだけ農薬も使わずに栽培した柑橘の果皮から、水蒸気蒸留法で丁寧に抽出した精油を使用して作られた化粧水、乳液、エッセンシャルオイルで、柑橘類特有のやさしい香りが心と身体をリラックスさせる。
ともに「伊予柑」
無茶々園で大切に育てられた柑橘（甘夏／伊予柑）からとれた蒸留水と精油を、精製水で薄めることなく、たっぷりと使用した化粧水と乳液。無茶々の里である明浜に住むひとたちの笑顔あふれる暮らしぶりを「家族」という言葉で表現し、その名前のとおり家族みんなで使える使用感に仕上げている。
左／家族化粧水（甘夏／伊予柑）
価格・容量｜2625円（130mL）
右／家族乳液（甘夏／伊予柑）
価格・容量｜2940円（50mL）
（いよかん・甘夏・ゆず）
果汁の搾ったあとの残渣（ざんさ）から果皮を切り分け、抽出したエッセンシャルオイルは、あたらしい農産物の活用法を考え、国産農業の可能性を拓いてゆくものとして注目される。部屋に香らせるだけでなく、アロマバスや部屋の掃除にも活用できるのも魅力だ。
エッセンシャルオイル
（いよかん・甘夏）価格・容量｜1575円（5mL）
（ゆず）価格・容量｜1890円（5mL）
「素敵なひとやコトが集まる明浜の暖かい円を世界に広げていくため、これまでの枠組みにとらわれない挑戦をおこなっていきたい」という無茶々園の意欲溢れる活動に注目していきたい。
無茶々園（むちゃちゃえん）
愛媛県西予市明浜町狩浜
Tel. 0894-65-1417
http://www.muchachaen.jp/
http://yaetoco.jp