特集|目利きたちが選ぶ、朝に聴きたいジャズ55選 SPICE No.1

特集|目利きたちが選ぶ、朝に聴きたいジャズ55選 SPICE No.1

LOUNGE MUSIC

1日のはじまりにジャズのスパイスを

特集|目利きたちが選ぶ、朝に聴きたいジャズ55選!

風のひんやり冷たい朝、目覚めを楽しい時間に変えてくれる1曲。ちょっと時間に余裕のある朝、ゆっくり取る朝食の時間をさわやかに演出してくれる1曲。通勤途中の足どりを軽やかにしてくれる1曲……。この秋、そんな1日のはじまりを楽しくしてくれる“朝ジャズ”を試してみてはどうだろう。あなたの朝にも、ジャズのスパイスを。

SPICE No.2/第2弾の17曲はこちら
SPICE No.3/第3弾の21曲はこちら

第1弾では、BEAMS RECORDSディレクターの青野賢一さん、ピザ職人の柿沼進さん、DJ/ProducerのDJ Nicheさん、タワレコ女子ジャズ部の岩見綾さん、ジャズシンガーの青木カレンさん、そして音楽ライターの島田奈央子さんが選んだ、朝に聴きたいジャズ17選を紹介。

SPICE No.1/第1弾の17曲!

BEAMS RECORDS ディレクター、青野賢一が選ぶ
組み合わせの妙が冴える3曲を、立ち昇るコーヒーの香りとともに

セルジュ・デラート・トリオ 「Invention No.8 / Just Squeeze Me」
『COMME BACH…』に収録
セルジュ・デラート・トリオ
「Invention No.8 /
Just Squeeze Me」

フランス人ピアニスト、セルジュ・デラートが2004年に行ったコンサートの模様を収録したアルバム『COMME BACH…』。バッハの曲とジャズが違和感なく結びついたこのアルバムから、セルジュ・デラートらしい明るい音色のピアノが心地よいこの曲をどうぞ。

Brad Mehldau & Pat Metheny 「A Night Away」
『Quartet』に収録
Brad Mehldau &
Pat Metheny
「A Night Away」

超絶技巧派ギタリスト、パット・メセニーと、ピアニストであり映画音楽も多数手掛けるブラッド・メルドー。ふたりの共作アルバムから、夜が終わり朝が始まる清々しさ、時間の経過に伴いダイナミックに変わってゆく空の様子を想起させる一曲です。

Michel Legrand 「Malagan Stew」
『ジャズ・ルグラン』に収録
ミシェル・ルグラン
「マラガン・シチュー」

『ロシュフォールの恋人たち』などの映画音楽で知られる作曲家ミシェル・ルグランは、ピアニストとしても数々の名盤を残しています。マイルス、コルトレーンらが参加した『Legrand Jazz』の20年後、1978年のアルバムから、ジェリー・マリガンのバリトンが効いたこちらを。

青野賢一(BEAMS クリエイティブディレクター/BEAMS RECORDS ディレクター)
「ビームス 創造研究所」に所属し、執筆、選曲、展示の企画運営、ウェブディレクション、大学や専門学校での講義などを通じ、ファッション、音楽、文学、アートなどを繋ぐ活動を行う。直近ではPARCOの女子文化祭「シブカル祭。」の実行委員を務めている。著書に『迷宮行き』(天然文庫/BCCKS)がある。

http://www.shibukaru.com/
http://www.beams.co.jp/

青野賢一

ピッツァ職人、柿沼進が選ぶ
クラリネット、トロンボーン、ドラムで巡る、1930年代スウィング・ジャズの旅

Benny Goodman 「Runnin' Wild」
『The Essential Benny Goodman』
ほかに収録
Benny Goodman
「Runnin’ Wild」

ジーン・クルーパのタイトなブラシワークとベニー・グッドマンの、転がるようにスウィングするクラリネットで目覚めのイッパツ!

Tommy Dorsey 「Marie」
『Saturday Afternoon at the Meadowbrook: 1940』ほかに収録
Tommy Dorsey
「Marie」

トミー・ドーシーの甘いトロンボーンと、これまた甘ーいフランク・シナトラの歌声で、ちょっとお茶でも。

Gene Krupa 「Leave Us Leap」
『Drummer Man』ほかに収録
Gene Krupa
「Leave Us Leap」

またまた登場、ジーン・クルーパ様。雷神ドラムでバンドをグイグイ引っ張りまくる音を聞きながら、よっしゃ行ってきまーす。

柿沼進

柿沼進(ピッツァ職人)
日本におけるナポリピッツァの第一人者。高校卒業後はジャズオーケストラに所属し、ジャズドラマーとして活躍。その後10年間、厚生労働省の実験研究助手を務めた。「音楽にかかわる仕事がしたい」という想いが捨てきれず、36才でジャズを聴きながら食事をする店を開くことを決意。1995年、中目黒に「SAVOY」(現:「聖林館」)をオープンした。ピッツァ職人としてではなく、表現者として日々ピッツァ釜に向かう。

聖林館
東京都目黒区上目黒2-6-4
Tel. 03-3714-5160
http://www.pizzamanworld.jp/


DJ/プロデューサー、DJ Nicheが選ぶ
1日のはじまりを“JAZZ UP”! おもわず駆け出したくなるビートジャズ

Makoto 「Untold feat. Deeizm (Jabberloop Remix)」
『Souled Out』に収録
Makoto
「Untold feat. Deeizm
(Jabberloop Remix)」

「JAZZ UP=より面白く、活発にする」というスラングをテーマに、最近コンピを出しました。その1曲目にセレクトしたのがMakotoさんのこの曲。ドラムンベースの原曲をJABBERLOOPがJAZZ Remix。ボクも朝歩きながら聴いてます。

マウス・オン・ザ・キーズ 「plateau」
『machinic phylum』に収録
マウス・オン・ザ・キーズ
「plateau」

朝と言えばコーヒー。ということで、缶コーヒーのCM楽曲になっていたマウス・オン・ザ・キーズのこの曲を。駅までダッシュで向かっていくイメージです。

fox capture plan 「capture the Initial “F”」
『FLEXIBLE』に収録
fox capture plan
「capture the Initial “F”」

突如シーンに登場したピアノトリオ、fox capture plan。“キツネ捕獲計画”という珍妙なアーティスト名だが、出している音はマウス・オン・ザ・キーズの影響も感じる、前のめり&叩きまくりなフレッシュサウンド。1日のはじまりをJAZZ UPするのにピッタリ♪

DJ Niche(DJ/Producer)
1999年から2003年まで、JAZZパーティー「on a clear day」をオーガナイズ。2004年に「モダンジャズ入門」@オルガンバーを須永辰緒、DJ敷島とともに立ち上げ、夜ジャズムーブメントの基礎を築く。現在は「夜 ジャズ」「moderno」「SPUNKY!」、松浦俊夫プロデュースの「impro」に参加。2012年からは「いい音楽のパトロンになろう」をテーマ に“Patron”名義での活動をスタート。8月1日、コンピレーション「JAZZ UP」(Rambling Records)をリリース。α-STATION(FM京都)のクラブミュージック番組、「CLUB α」(火曜24時~25時)でDJを担当している。
http://djniche.tumblr.com/

DJ Niche

タワレコ女子ジャズ部員、岩見綾が選ぶ
毎日、女子ジャズ。今日という日を、すこしだけ幸せにすごすために

Kat Edmonson 「Lucky」
『Way Down Low』に収録
Kat Edmonson
「Lucky」

眠い目をこすりながらコーヒーを淹れる。朝が苦手なあなたには、こんなにかわいくて癒しオーラたっぷりの1曲を。大切な人の顔が浮かんできて、おもわず笑顔がこぼれます。さあ、にっこり笑って朝陽におはよう。今日もあの人が幸せでありますように。

Francesco Nastro 「Love Waves」
『Trio Dialogues』に収録
Francesco Nastro
「Love Waves」

透き通るようなピアノの音色。心に染みこむ美しい旋律。物語のようにめくるめく展開。思わずキュンとしてしまいます。こんな素敵な音楽で目覚めた日は一日中、こころ穏やかに過ごせそう。さあ、カーテンを開けて。

ディー・フェリス・トリオ 「Oh Happy Day」
『イン・ヒート』に収録
ディー・フェリス・トリオ
「Oh Happy Day」

とびきりHAPPYに迎えたい朝は、まさに“幸せな1日”のはじまりにふさわしいこの曲を。爽やかなコーラスを、力強い重厚なピアノと最高にグルーヴィーなリズムに乗せて。聴いているだけでワクワクしますね♪

岩見綾

岩見綾(タワレコ女子ジャズ部員/タワーレコード広島店 ジャズ担当)
2010年からスタートした、タワレコ女子ジャズ部の「毎日、女子ジャズ」キャンペーン。「素敵な洋服を選ぶように、オシャレな音楽を聴きたい。」をスローガンに、ジャズ好き女子を増やすべく活動中。10月12日、ドライブやピクニック、散歩など、さまざまな「おでかけ」のシーンに合わせておすすめのジャズを紹介する、タワレコ女子ジャズ部によるディスクガイド『「タワレコ女子ジャズ部」のおでかけが楽しくなる音楽案内』を発売。今年の「毎日、女子ジャズ。」キャンペーンは、タワーレコード全店で11月18日まで。
http://tower.jp/jazzy


ジャズシンガー、青木カレンが選ぶ
なぜか力がわいてくる!? ニーナ・シモンの渋声で聴かせる“ネクラ”ジャズ


『Let It All Out』ほかに収録
Nina Simone
「The Ballad of Hollis Brown」

根が暗いせいか、朝からどっぷり暗い曲を聴きます。わたしの場合、そのほうが力がでるようです。ひたすらループされるストイックなアレンジや歌詞を聴いてると、なぜだか心が落ち着きます。


『Emergency Ward!/It Is Finished/
Black Gold』ほかに収録
Nina Simone
「Ain’t Got No (I Got Life)」

何にも持ってなくても前に進める。そんな力を感じたくて。


『Nina’s Choice』ほかに収録
Nina Simone
「Work Song」

絶望的な内容の歌詞なのに、メロディは諦めてない。そのアンバランスさが力になる。

青木カレン(ジャズシンガー)
幼少は海外で育ち、慶應義塾大学在学中に活動開始。全国各地で精力的にライブ活動を行うかたわら、12枚のアルバムを発売。2011年10月、NHKテレビ「3ヶ月トピック英会話」歌って発音マスター!~魅惑のジャズ・スタンダード編~にジャズ・クラブの看板ディーバとして出演し、番組の中で歌った曲をCDに収めたアルバム「トワイライト・ジャズ」を発売。2012年は自身初のNYライブに加え、神戸Kiss FM、ラジオ高崎、FM熊本のラジオプログラムのレギュラーを務める。年末に発売される映画音楽の名曲をジャズ・アレンジしたアルバム制作が進行中。
http://k-aoki.blog.openers.jp/(OPENERS BLOG更新中)
http://www.rambling.ne.jp/artist/karen/

青木カレン