フランクフルト モーターショー 2017 コンセプトカー編|IAA 2017

フランクフルト モーターショー 2017 コンセプトカー編|IAA 2017

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IAA 2017|フランクフルト モーターショー 2017

フランクフルト モーターショー 2017 コンセプトカー編

ステイ チューンド !

ニューモデルの登場や新技術の発表がなされ、盛況を博した今年のフランクフルト モーターショー。そのなかでも、ショーの華ともいえるコンセプトモデルは、空を飛んだり、自動で運転できたりと、ひと昔前はSF小説で見たような機能を実際に備えたものも多く登場した。今年も現地に足を運んだ、大矢アキオ氏による総括リポート。

Photographs by Akio Lorenzo OYA / Mari OYAText by Akio Lorenzo OYA photo

過去への反省と未来への電動化

「国内外における私たちの業界には、重大な過ちがあった。一つは起きてはいけない過ち。二つめは私たちの産業が描こうとするイメージに反してしまった過ち、そして認識し、徹底的に追求するうえでの過ちである」

2017年9月12日から24日まで開催された第67回フランクフルト モーターショーは、ドイツ自動車工業会のマティアス・ヴィースマン会長の、こうしたスピーチで始まった。

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MINI Electric Concept

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Volkswagen I.D. Crozz II

彼が指摘したのはいうまでもなく、前回2015年9月の開催期間中に浮上したディーゼル排ガスの不正問題である。

同時にヴィースマン会長は、ドイツ各メーカーが、国内の500万台を超えるディーゼル車の制御ソフトウエア アップデートを無償で実施することで連邦政府などと合意したことも強調した。

今回ドイツの主要自動車ブランドが公開したコンセプトカーは、すべて何らかのかたちで電動化されたものとなった。メルセデスAMGがリリースし、発売を予定しているF1用V6エンジンをベースにした1000馬力のスーパースポーツ「プロジェクトONE」でさえ、4つのモーターを備えたハイブリッドであった。

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Skoda VisionE

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Honda Uraban EV Concept

今回3代目となる「カイエン」を発表したポルシェも電動化を加速させることを明らかにしている。同社のオリヴァー・ブルームCEOが英国のCAR誌に語ったところによると、2015年ショーで公開したピュアEV「ミッションe」を2019年に発売。価格は現在のパナメーラに近いものになるという。

ポルシェはすでに、カイエンや「パナメーラ」にプラグインハイブリッド(PHV)モデルをラインナップしているが、バッテリーの飛躍的な技術向上──特に高価格車は、最先端の電池を搭載することが可能だ──による航続距離増加で、PHVは過渡期の技術として意外に短いものに終わるのではないかとさえ筆者は思えてきた。