クワガタソウ　
クリアクリスタルに浮かぶのは、バーナーワークで形づくられた今まさに花開こうとしている2輪の赤いクワガタソウ。この‘70年代のモチーフは、熟練したクリスタル職人による伝統のミルフィオリ技法により、21世紀に甦った。2014年に初出。45万1000円（税別）。

マーガレット　
バーナーワークの技法が表現する白と黄色の花びら、そして緑色の葉に、思わず目を奪われてしまう。潔いファセットカットがモダンな印象をもたらしている。1999年に初出。59万1000円（税別）。

オーロラ　
伝統的なミルフィオリ技法を思いがけない発想で！　同心円状に「浮かんだ」状態で整然と配されたケインに、職人の巧みな技が光る。2000年に初出。54万4000円（税別）。

アイリスのブーケ　
3輪のアイリスの花は、バーナーワークの技法によるもの。薄紫と白のエナメルのオーバーレイ技法の上に開けられた2つの大きな窓と10の小さな窓からは、華やかなアイリスのブーケを覗くことができる。2006年に初出。70万円（税別）。

岸辺　
オパリンクリスタルの紺碧の海底に沈む、白いサンゴとその間を泳ぎ回る色とりどりの魚たち。これらもバーナーワークの技法によるものだ。6つのファセットカットが施され、海の中の世界をより広く見せる効果をもたらしている。1998年に初出。62万2000円（税別）。

コメット　
ペーパーウェイトの底面にケインが同心円状に敷き詰められ、その上にミルフィオリで飾られた2つの星が、異なる高さで重なり合うように浮かんでいる。1999年に初出。54万4000円（税別）。

天使　
浅黄色の花々と、緑色と白のミルフィオリのベッドの上で、赤いテントウムシがちょこんと休んでいる。テントウムシと花の製作には3時間以上を費やすという。白と赤で作る雌しべの細部にいたるまで、その繊細さは見事である。1999年に初出。46万7000円（税別）。

プリッセ　
赤と白、そして緑のケインがクリアクリスタルの球形を包み込んでいる。全体にベベルカット加工が施されることで、たくさんの星が浮かび上がり、豪奢なプリーツ生地のような趣を与えている。2009年に初出。45万1000円（税別）。

ミルフィオリ　
サンルイの代表的な2つの技法、ミルフィオリとフィリグラン（レース技法）を組み合わせた名作。白のフィリグランによるバスケットの上に無数のバゲットを配したミルフィオリのペーパーウェイトを乗せ、野の花のブーケをクリスタルで表現している。1976年に初出。77万8000円（税別）。

ベース《ミルフィオリ》　
伝統的なミルフィオリのペーパーウェイトに、クリアクリスタルと白のフィリグラン（レース技法）によるベースを乗せている。ベースの口部分は、ピンクと白のねじりレースで装飾。ひとつ上を行く傑作である。1973年に初出。77万8000円（税別）。