A3シリーズの頂点を極める新型S3｜Audi
Audi S3｜アウディ S3
A3シリーズの頂点を極める新型S3
アウディは、今年3月のジュネーブショーでデビューした「A3」シリーズラインナップの頂点に立つ「S3」を、パリモーターショー2012でデビューさせる。
Text by SAKURAI Kenichi
300psのコンパクトハッチバック<
アウディは、2012年3月のジュネーブ国際モーターショーでデビューした新型「A3」（3ドアハッチバック）、そしてシリーズ2番目のモデルとなる「A3スポーツバック」につづく、シリーズの頂点に位置するハイパフォーマンスモデルとして、新型「S3」をフランスで開催されるパリモーターショーでワールドプレミア。おなじくパリモーターショーでデビューする「A3スポーツバック」とあわせ、新型「A3」シリーズの全ラインナップを完成させる。
「S3」としては3世代めにあたるモデルで、注目のパワーユニットは2代めの「S3」同様、2.0リッター直列4気筒直噴ガソリンターボエンジンの「2.0TFSI」をベースにチューンナップしたもの。先代よりも44psパワーアップし、その最高出力は221kW（300ps）、最大トルクは380Nm（38.7kgm）を発揮する。
このパワフルなエンジンを得た新型「S3」は、1,395kgという軽量ボディの採用にともない、0-100km/h加速で5.1秒（6段MTは5.4秒）、最高速は250km/h（リミッター作動）のクラストップレベルのパフォーマンスを得ている。しかしそうしたパフォーマンスを実現する反面、欧州複合モード燃費は14.5km/ℓ（6段MTは14.3km/ℓ）、二酸化炭素排出量は159g/km（6段MTは162g/km）と、現代のクルマに求められる環境性能の向上にも抜かりはない。
新型「S3」に搭載されるトランスミッションは、6段MTまたは6段DCTの「Sトロニック」で、もちろんアウディ自慢のフルタイム4WDシステム、「クワトロ」も採用されている。タイヤは225/40R18サイズで、これに7.5J×18インチの力強い5本パラレルスポーク形状の「S-スペックデザイン」ホイールを組みあわせた。先代同様、ファンなハンドリングと「クワトロ」システムのもたらす類い稀なる走行安定性を両立させているという。
また、新型「A3」シリーズと同様に、視認性の高いダッシュボード最上段にセットされたモニターと、操作スイッチを小型化し、より使いやすく進化した次世代の「MMI（マルチメディア インターフェイス）」も採用。アウディのスポーティラインナップを構築する上級モデルの「S4」や「S5」、「S6」、「S8」など既存の「Sモデル」と同様に、スポーティなシートや質感の高いインテリア、そして今やアウディの上級モデルには欠かせない「バング&オルフセン」のプレミアムオーディオなど、魅力的な装備も揃っている。