メディコム・トイ インタビュー連載 第2回 有賀幹夫さん|MEDICOM TOY

MEDICOM TOY|メディコム・トイ インタビュー連載 第2回 有賀幹夫さん

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メディコム・トイ インタビュー連載
第2回 カメラマン有賀幹夫さん(1)

Photographs by Ohtaki KakuText by Shinnno Kunihiko

祝“Amplifier”成功記念。フォトTで’80年代の日本のロックを再評価

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すべて“Amplifier”第1弾 忌野清志郎ⓒ MIKIO ARIGA

――“Amplifier”第1弾は有賀さんが撮影された忌野清志郎さんのポートレートTシャツでした。まずは清志郎さんとの思い出からお聞かせください。

有賀 そもそも僕がカメラマンになるきっかけは清志郎さんに憧れて、いつかRCサクセションを撮りたいと思ったからです。なので、’86年にレコード会社の依頼で日比谷野音(8月16・17・23・24日開催の「4 SUMMER NITES」。同年10月にライブアルバム『the TEARS OF a CLOWN』として音源化)のステージをオフィシャルで撮ることができたときは、夢が叶って嬉しかった。

そのあと『COVERS』(’88年)のレコーディング風景を撮らせていただいたんです。三浦友和さんや泉谷しげるさんなど、いろんなゲストが日替わりで参加するので撮れる範囲で撮ってほしいって。

――『COVERS』の制作風景に密着できるなんて貴重な体験です。

有賀 ええ。さすがにライブまでは撮れてもRCのレコーディングの現場を撮れるなんて後先ないことですから、自分の財産だと思って大事にしてきたんです。

それで清志郎さんが2009年5月に亡くなられたときはいてもたってもいられなくなって、それまで撮った写真をプリントして関係各位にお送りしました。そうしたら、大きな出来事があって。

ロッキング・オンが追悼号(『忌野清志郎1951-2009 ROCKIN’ON JAPAN特別号』)を作っているので、過去に僕が撮った写真を掲載したいという連絡が5月半ばに来ました。それ

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『the TEARS OF a CLOWN』
(ユニバーサル ミュージック)

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『COVERS』
(ユニバーサル ミュージック)

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『忌野清志郎1951-2009
ROCKIN’ON JAPAN特別号』
(ロッキング・オン)

で一点未使用で、清志郎さんが1990年にミック・ジャガーと記念に撮った写真(※リンク先の最上段・最左)があることを思い出して。オフィシャルでは世に出てないものですが、どうですか、って言ったら編集部の人もたいそう驚かれてました。

――日本でただ一人のザ・ローリング・ストーンズのオフィシャルフォトグラファー有賀さんだからこそ撮ることができた写真です。

有賀 ただし、それを掲載するには清志郎さんとミックサイドそれぞれの許諾が必要。もちろん清志郎さんサイドは快諾、そこでミックの当時のパーソナルアシスタントにメールしたところ、ミック本人に確認するからちょっと待ってくれという返事がきました。ストーンズは写真も含めて権利関係が非常に厳しいので、僕はこれは、ていのいいお断りかなと思ったんです。それに追悼号は6月の頭に出るから、締め切りに間に合わないかもしれない。ところが2日後に奇跡的にオッケーの返事が届いて、思わず鳥肌が立ちました。

僕はストーンズとオフィシャルで仕事させていただいてるけど、

イレギュラーな形で連絡をとることはそうそうないんです。それもすべて清志郎さんが後押ししてくれた気がしました。“ちょっとお前、あのミックとの写真、出そうぜ?”って。

――貴重なツーショット写真が世に出るまでにそんな舞台裏があったとは知りませんでした。

有賀 ミック・ジャガーまで動かすような出来事があったわけですから、これは僕も何かしなければいけないと思い、友人の高橋ROCK ME BABYさん(清志郎さんの宣伝担当をされていた外部スタッフの方)に「写真展やりたいんだけど、どう思う?」って相談して。2010年3月から1年間、全国規模でやらせていただいたんです(『忌野清志郎+有賀幹夫写真展 NAUGHTY BOY KING OF ROCK’N ROLL』)。そのとき会場限定で販売するためのフォトTシャツを作ったんですけれども、終了から久しく経ってからも「もう手に入らないんですか?」という声が絶えずあって。そこにメディコム・トイの赤司社長とデザイナーのヒラカワレンタロウさんがプランされているフォトTで’80年代の日本のロックを再評価するラインと、僕は僕で6年前に終えた清志郎さんの写真展で再販を望む声が結びついたんです。

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