新型BMW5シリーズ ツーリングに試乗|BMW

新型BMW5シリーズ ツーリングに試乗|BMW

CAR IMPRESSION

BMW 5 Series Touring|BMW 5シリーズ ツーリング

一生モンとして愛用してみたい (2)

価格はおおむねセダンの50万円高

リアにはエアサスがおごられ、オートマチックのセルフ・レベリング機構を標準装備する。アルミ製のリアのドアはガラス部分だけ開けることもでき、その際、室内の荷物を隠すカバーも連動して開く。リアバンパーの下に足を入れて動かすと、センサーが感知してハンズフリーで開けることもできる。

パワートレインはセダン同様で、2リッター4気筒の523i、同じエンジンでチューンのことなる530i、それに3リッター直6の540iの3種類のガソリンモデルと、2リッター4気筒のディーゼルの523d、全部で4つ種類からなる。4WDのxDriveは540iのみの設定で、あとはすべて後輪駆動である。セダンと違って540iはxDriveしかない。

価格は523iツーリングの650万円から始まり、540ixDriveツーリング Mスポーツの1069万円まで。セダンと較べると、おおむね50万円高で、これがリアゲートとエアサス、それにアクティブな遊び人なんだぜ、という記号のコストということになる。

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お台場で開かれた試乗会で試せたのはこのうち523dツーリングのみだった。ディーゼルである。お値段746万円と、ガソリンの523iツーリングの650万円より100万円近く高い。いくら軽油が安くて燃費がいいといっても、100万円、正確には96万円の差額を取り戻すにはそうとう走る必要がある。しかるに、その差額を取り戻すために走るというのは本末転倒である。ディーゼルもまた、単なる低燃費、大トルクという機能だけではない記号を与えられている。

しかも試乗車はLuxuryという贅沢仕様で、窓枠にクロームが施され、シート表皮が「ダコタ・レザー」と呼ばれる本革になる。スタンダードより67万円高いだけなので、レザーのゴージャス空間がお好きで、財布に余裕のある方はお選びになると文字通りラクシュアリーな気分が味わえる。

ディーゼルだからといってガラガラガラガラ、アイドリング音がして、信号待ち等で揺れるし、加速は悪いし、後ろから黒い煙を吐き出すし、というようなことを今どき思っていらっしゃる方は皆無だろうけれど、じつにこのBMWの2リッター4気筒ディーゼル・ターボは素晴らしい。

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カタログ上、最高出力190psを4000rpmで、最大トルク40.8kgmを1750—2500rpmで発生する。特に低速トルクのモリモリ感はディーゼルならではでありまして、先代より100㎏軽量化されたとはいえ、1840㎏と絶対的には軽くないボディを軽々と走らせる。

元気ですかー。ゴー、ニー、サンッ、ダーッ!

と叫びたいぐらいよいのである。もっともディーゼルなので4000rpm以上回しても意味はない。回すだけトルクが頭打ちになってガックリである。回すのがお好きな人は避けたほうがよろしかろう。普段の使い勝手、つまり中低速を重視する財布にゆとり派はぜひ一度試してみられることをオススメしたい。