グッドウッドで2台のスペシャルな911がデビュー|Porsche

グッドウッドで2台のスペシャルな911がデビュー|Porsche

CAR FEATURES

Porsche 911GT2RS|ポルシェ 911GT2RS
Porsche 911 Turbo Exclusive Series|ポルシェ 911ターボ エクスクルーシブ シリーズ

グッドウッドで2台のスペシャルな911がデビュー

イギリス南部グッドウッドで毎年6、7月頃に開催されている自動車の祭典「グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピード」。今年はポルシェが2台のスペシャルな911をお披露目した。現地に足を運んだ小川フミオ氏が詳細をリポートする。

Text by OGAWA Fumio

最も速く最もパワフルな911

ポルシェは911ファンをやきもきさせるようなニューモデルを発売した。歴代最もパワフルな後輪駆動の「911GT2RS」と、特別な内外装をもちベース車両よりもパワーアップした「911ターボ エクスクルーシブシリーズ」だ。

2台が発表されたのは英国南部グッドウッド。2017年6月末の週末に開催された「グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピード」のタイミングを利用して、ジャーナリストにお披露目されたのだ。

60年代にはレースもさかんに行われていたグッドウッド サーキット(ブルース・マクラーレンはテスト中にここで命を落とした)に設置された特別の舞台。そこにまず姿を現したのは、元F1ドライバーのマーク・ウェバーが操縦する911GT2RSだった。

Porsche 911GT2RS|ポルシェ 911GT2RS
Porsche 911GT2RS|ポルシェ 911GT2RS

「最も速く最もパワフルな公道走行可能な911」とポルシェがプレスリリースで謳う911GT2RSは、3.8リッターエンジン搭載が先代(3.6リッター)と大きく異なる点。

515kW(700ps)の最高出力と750Nmの最大トルクを発生する。先代のGT2に比してパワーで59kW(80ps)上がり、最大トルクは50Nm増している。

「どんなクルマかって? ビースト(野獣)ですよ」。ウェバーはそう言って集まったジャーナリストの笑いを誘った。しかし実際に後輪駆動の700馬力を制御できるのはどんな人間だろう。

ベースになっているのは、427kW(580ps)を発生する911ターボSの3.8リッターエンジンだ。さらなる性能向上のために、大型ターボチャージャーを搭載している。

パワフルなエンジンには効率的な冷却が不可欠とあって、当然ターボチャージャーにインタークーラーが備わる。さらにインタークーラーに水を噴射することで、過圧域での吸気温度をオーバーブースト可能な温度域へと下げる。

変速機はカスタマイズされたGT 7段ダブルクラッチトランスミッション(PDK)。専用開発のエグゾーストシステムを備えている。「きわめて軽量」とポルシェがするチタン製で、911ターボに使われるシステムよりも約7kg軽いという。

グッドウッドで聴いたサウンドは中音と低音が複雑にまざっており、ポルシェ好きにたまらない“ミュージック”であった。

燃料満タンでの車両重量が1,470kg。フロントフェンダー、ホイール ハウジング ベント、スポーツ デザイン ドアミラーのアウターシェル、リアサイド セクションのエア インテーク、およびリアエンドのパーツは、多くのインテリア コンポーネントと同様にカーボンファイバー強化プラスチック(CFRP)製だ。

Porsche 911GT2RS|ポルシェ 911GT2RS

エンジンフードも車両をできるだけ軽くするためにカーボンで作られている。さらにオプションの「ヴァイザッハ パッケージ」はルーフ、スタビライザー、前後アクスルのカップリングロッドがカーボン製となり、さらに約30kg軽量となる。

そのため911GT2RSは静止状態から100km/hまで2.8秒で加速するという。