新型メルセデス・ベンツ「Eクラス カブリオレ」に試乗|Mercedes-Benz

新型メルセデス・ベンツ「Eクラス カブリオレ」に試乗|Mercedes-Benz

CAR IMPRESSION

Mercedes-Benz E Class Cabriolet|メルセデス・ベンツ E クラス カブリオレ

快適で安逸、しかし刺激もある(2)

クルマを超越した乗りものを操縦している気分になる

メルセデス・ベンツが2017年夏に国際試乗会を開催したEクラス カブリオレ。25年前に「300CE-24」が発表されて以来、連綿とモデルチェンジが繰り返されてきたロングセラーだ。

途中、主要市場での法規制改定などがあり、1980年代はカブリオレにとって冬の時代だった。そこにあってもメルセデスはぶかっこうなロールオーバーバーなど絶対に採用せず、新しい技術を果敢にとりいれてセダンベースのカブリオレを作り続けてきた。

そういう筋金入りのカブリオレである。スタイルについては先に触れたとおりで、もうひとつ、豊かな経験が活きていると思わせられるのがボディ剛性を含めた操縦性の高さだ。

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ワインディングロードとハイウェイでの試乗が中心だったが、感心させられっぱなしだった。アルミニウムとスチールを複雑に組み合わせ、剛性感、軽快感、それにボディのロールコントロールを含めた操縦性にいたるまで、じつに印象に残るドライブになったのだ。

「E400 4マチック」は480Nmの最大トルクを1,600rpmと低い回転域から発生する設定だ。力強さには舌を巻く。ごくわずかなアクセルペダルの踏み込み量に反応して加速するうえに、メーカーが用意した資料を読むとシフトアップは通常2,000rpm以下で行われるそうだ。

燃費効率を考えて高めのギアを選択しているにもかかわらず、トルクが細くなるところが皆無である。クルーザーを思わせるぜいたくな室内でステアリングホイールを握っていると、あまりのスムーズぶりからクルマを超越した乗りものを操縦している気分になってくるほどだ。

Mercedes-Benz E Class Cabriplet|メルセデス・ベンツ Eクラス カブリオレ

試乗車はどれもランフラットタイヤを装着していたが、「エア ボディ コントロール」というフル エア サスペンションシステム(オプション)を備えたE 400 4MATICでは乗り心地はじつにしなやかである。ゴツゴツ感は皆無。

「E 300 カブリオレ」の場合、ランフラットに金属バネの組み合わせだった。こちらは低速の街中走行ではゴツゴツとはっきりわかる。乗り較べれば気になるといえるけれど、速度が上がるとフラット感が強くなるため、いっさいに気にならなくなる。

E 300 カブリオレは車名から想像しにくいが2リッター4気筒エンジン搭載だ。最大トルクは370Nmもあり、それが1,300rpmから得られのだから、実用上ほとんど不満はない。かつて小さな排気量の車種は“燃費モデル”と揶揄されたものだが、2リッターのE 300 カブリオレに不足感はないだろう。

ほんとうのぜいたくさはこういうものだというのが、E クラス カブリオレである。