祐真朋樹・編集大魔王対談|vol.24 KYOTO JAZZ SEXTET 沖野修也さん

祐真朋樹・編集大魔王対談|vol.24 KYOTO JAZZ SEXTET 沖野修也さん

祐真朋樹対談

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—KYOTO JAZZ SEXTETは「オキノ・ジャパン」と呼んでいます

沖野 KYOTO JAZZ SEXTETはいろんなバンドからの選抜メンバーが集まっているので、サッカー日本代表になぞらえて「オキノ・ジャパン」って呼んでいます。僕が戦術を叩き込むんですけど、なかなか本番でその戦術通りには行かないのがネックで(笑)。

祐真 加茂 周(1994〜97年サッカー日本代表監督)さんみたいな? いや、例えがちょっと古いか(笑)。

沖野 いえいえ、わかります(笑)。例えば、他のバンドのリーダー格の人に脇役にまわってもらうとか、サッカーでいうところの左サイドの本田をボランチで配置するようなこともするので、メンバーは普段やらされてないことをやっていると思いますね。例えば、ピアノの平戸祐介。彼はもちろん普段は他のバンドのリーダーとして活動をしているんですけれど、僕が監督としていろいろとリクエストするので、「えー、これを僕に言われても」と思っている可能性もあるんです。でも、それを嫌だと思う人だったら辞めているし、僕は基本的に「この人だったら、これをやってくれるはずだ」と思って人選をしているので。

祐真朋樹・編集大魔王対談|vol.21 KYOTO JAZZ SEXTET 沖野修也氏

沖野修也

祐真朋樹・編集大魔王対談|vol.21 KYOTO JAZZ SEXTET 沖野修也氏

類家心平

祐真朋樹・編集大魔王対談|vol.21 KYOTO JAZZ SEXTET 沖野修也氏

平戸祐介

祐真朋樹・編集大魔王対談|vol.21 KYOTO JAZZ SEXTET 沖野修也氏

栗原健

祐真朋樹・編集大魔王対談|vol.21 KYOTO JAZZ SEXTET 沖野修也氏

天倉正敬

祐真朋樹・編集大魔王対談|vol.21 KYOTO JAZZ SEXTET 沖野修也氏

小泉P克人

祐真 「やってくれるはず」と思うということは、その人がやる気を起こしてくれるだろうという算段が少なからずあるということですもんね。

沖野 その通りです。この人の潜在的な能力や、この人はこれをやった方が活きるだろうという部分は、僕なりに考えているところもあるので。

祐真 素晴らしい!ちなみに、バンド名にあるSEXTETというのは、どういう意味ですか?

沖野 6人編成のグループことをいいます。なので、KYOTO JAZZ SEXTETは、「京都ジャズ6人組」という意味になりますね。

祐真 アルバムのタイトル『UNITY』にはどういう意味があるんでしょうか。

沖野 直訳すると「単一」とか「団結」という意味で、メッセージ色の強いタイトルですけれど、僕としてはそういう意図はありません。ただ、聞く人がこのタイトルからいろんなことを考えて欲しいなという思いは込めています。最初に作った曲が『ソング・フォー・ユニティ』という曲で、ジャズのレジェンドであるファラオ・サンダースの息子さんをフィーチャーしていて、その彼の名前が「トモキ」というんですが…。

祐真 僕も「トモキ・サンダース」というクレジットを見て驚きました(笑)。イニシャルも同じだから他人のような気がしなくて…トモキさん、いくつなんですか?

祐真朋樹・編集大魔王対談|vol.21 KYOTO JAZZ SEXTET 沖野修也氏

トモキ・サンダース

祐真朋樹・編集大魔王対談|vol.21 KYOTO JAZZ SEXTET 沖野修也氏

ナヴァーシャ・デイヤ

祐真朋樹・編集大魔王対談|vol.21 KYOTO JAZZ SEXTET 沖野修也氏

タブ・ゾンビ

沖野 21歳で、お母さんが日本人というハーフです。ボーカルのナヴァーシャは、アフリカ系アメリカ人ですけれど、ネイティブ・アメリカンやアジア、スコットランドがミックスしたハイブリッド。僕がアシッドジャズのドンズバの世代で、ピアノの平戸君はアシッドジャズを聴いて育った世代。トモキはアシッドジャズもその次の世代も知っていて、さらにヒップホップも聴いていますという世代。KYOTO JAZZ SEXTETは、いろんな国の人が居て、しかも3世代のレイヤー。それらを超えて作った音楽だからこその『UNITY』というタイトルです。

祐真 確かに、それは沖野さんの普遍的なテーマともいえますからね。世代を超え、国籍を超え、性別を超え、とにかくやってみようという姿勢は、いつも素晴らしいなと尊敬しています。

祐真朋樹・編集大魔王対談|vol.21 KYOTO JAZZ SEXTET 沖野修也氏

沖野 例えば主張したいことがあっても、街頭で演説をするんじゃなくて、音楽でスマートに表現したいというか。僕はデモにも参加しますけれど、ああいうのってなぜか皆ヒステリックで排他的。世代が違っても一緒にやれるとか、男とか女なんて関係ないということを、僕は音楽で表現したいなと…とまあ、言うことだけは一丁前ですけれど、それが実践できて伝わっていればいいなとはいつも思っています。

Page02. 一発録りへのこだわり

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SUKEZANE Tomoki

1965年京都市生まれ。(株)マガジンハウスのPOPEYE編集部でファッションエディターとしてのキャリアをスタート。現在は『UOMO』『GQ JAPAN』『Casa BRUTUS』『MEN’S NON-NO』 …