フォルクスワーゲンup!に試乗|Volkswagen

フォルクスワーゲンup!に試乗|Volkswagen

CAR NEWS

Volkswagen up!|フォルクスワーゲン アップ!

軽自動車の牙城をもゆるがす

フォルクスワーゲン up!という黒船 (2)

リッター23.1kmに特別な仕掛けは要らない

カタログだけを眺めていると、up!には最先端のテクノロジーがあまり採用されていないようにおもえる。3気筒 1.0リッターエンジンはDOHC 4バルブを採用するものの、ターボのつかない自然吸気。ハイブリッドはもちろんのこと、最近はやりのアイドリングストップだってつかない。

それでもJC08モード燃費は23.1km/ℓで、ハイブリッドをもちいない乗用車でこれを上まわっているのは、三菱「ミラージュ1.0」、間もなくデビューする日産「ノート1.2」、マツダ「デミオ1.3スカイアクティブ」の3台だけという。

up!のエンジンは、今後フォルクスワーゲンから次々と登場する新世代エンジンの仲間で、特別な仕掛けはなくとも低燃費を実現する素性の良さを持ち合わせている。そのほか、3気筒エンジンでは振動をおさえるのに必須とされるバランスシャフトでさえ、燃費を改善するために採用していない。

「だったら、バイブレーションがひどくて乗れたものではないでしょう?」とアナタはおもうかもしれない。けれども、基本設計の良さでこの問題をクリア。実際に乗ると4気筒エンジンと見紛うほどのスムーズさを実現している。

Volkswagen up!|フォルクスワーゲン アップ!

専用開発のエンジンは、たった69kgしかない

ナリは小さくともドイツ車なのだ

パワーだってじゅうぶん。じつは、今回の試乗に先立ってドイツでup!に乗ったことがあるが、そのときは大人3人と荷物を満載しながらアウトバーンでの170km/h巡航を楽々こなしてみせた。もちろん、そこに至るまでの加速はハイパワーモデルにおよぶまでもないけれど、かといってもどかしくもなかった。必要にして十分といった印象である。

サスペンションはフロントがマクファーソンストラット、リヤがトレーリングアームと、これまたコンパクトカーでは定石ともいうべき形式だが、低速でふんわりと柔らかいいっぽう、高速走行時にはボディをしっかりとフラットに保ってくれる。ドイツでもアウトバーンを一気に200km近く走ったが、up!とだったら300-400kmの国内出張に出かけるのにも抵抗を覚えない。ナリは小さくとも、up!はやはりドイツ車なのである。