伊藤嶺花×鈴木康広|スピリチュアル対談(後編)

伊藤嶺花×鈴木康広|スピリチュアル対談(後編)

Divine of Creation - 創造力の背後にあるもの -

スピリチュアル対談 Vol.15|鈴木康広伊藤嶺花が“視た”ゲストの肖像

「自然と人とモノの“心”をつなぐ正義の味方、クリエイティブメッセンジャー」(後編)

“人生の相棒”けん玉との運命の出合い

伊藤 けん玉にはいつごろ出合われたんですか?

鈴木 いま持っているけん玉は、中学のときに先生からもらったものです。先生がクラスに持ってきて「遊んでいいよ」と言うので、休み時間に10人ぐらいで集まって遊んでたんですけど、あるとき先生が「『灯台』っていうむずかしい技を一番はじめに3秒間できたら、その人にけん玉あげる」って言いはじめて。

伊藤 チャーミングな先生ですね!

鈴木 いや、ほんとにだれもできないとおもってたんですよ。盗まれないように自分の名前を書いてたりとかして(笑)。そしたら、その「灯台」って技をぼくが一番最初にできたんです。先生はすごく驚いていました。自分の名前の横に「康広」って書いて、約束どおりけん玉をくれたんです。

伊藤 それはうれしかったでしょうね!

鈴木 それはもう。小学校のころは、運動はクラスで一番だったのでがんばる場所があったんですけど、中学校になると普通になってきて……。勉強も真ん中ぐらいだったので、そのころのぼくには人に誇れる取り柄がなかったんです。それが、このときばかりは「ぼくにも一番があった!」とおもえてほんとにうれしくて。それ以来、ずっと“トロフィー”として部屋の棚に置いています。

いまでも、(けん玉と)目が合うと「じゃあ、やるか」って感じではじめます。必ず「10回連続でやって、10回とも成功させるぞ」って、そのときの自分が「ちょっと難しいな」とおもう目標を設定して、成功するまで集中してやるんです。で、終わったらいつもの定位置に戻すっていう。そうやって“トロフィー”と目が合うときっていうのは、当時のうれしかった気持ちとか、成功したイメージを「現在」に蘇らせるためのものなのかなっておもったりしています。

伊藤 このけん玉は「灯台」を成功させたときの鈴木さん自身なんですよ。

鈴木 そうだったんですね……。

自分自身が一番のパワースポット!?

伊藤 だから、できれば毎日やった方がいいですよ。目が合ったときだけじゃなくて、「いつも見守ってくれていてありがとう」という気持ちで、できれば毎日やった方がいい。

鈴木 そっかー。いま毎日はできていないんですけど、あれから何十年たったいまもここにあるから、大事な存在だったのかなっておもいますね。だけど、モノってどうしても古くなっていくから、このけん玉もすこしずつ古びてきました。ずっと赤いままだとおもっていた赤い玉の色がすこしずつはげて、もとの木の色になってきちゃったんですよ。

伊藤嶺花×鈴木康広|スピリチュアル対談(後編) 05

先生からもらったけん玉(=写真左)と、赤い玉をリンゴに変えた作品

伊藤嶺花×鈴木康広|スピリチュアル対談(後編) 06

目の前で『滑り止め極意』という技を披露してくれた

伊藤 けん玉が木でよかったですね。もともと生きているものだし、一緒にいるうちに愛着が湧いてくるでしょ?

鈴木 ほんとに木でよかったなとおもっています。ぼくの名字も「鈴木」だったりして、木にはなにかと縁があるんです。

伊藤 じつは、鈴木さん自身、木のエネルギーがすごく強いんです。だから「ちょっと不調だな」とか迷いがあるときには、緑の豊かなところで1日ボーッとするといいですよ。

鈴木 ふだんはいろんなことに追われているから、作業を止める勇気がなくて、なかなか1日ボーッとできないんですけどね。

伊藤 そうでしょ? また、ここでもお医者さん(※)が出てくるんです。前世で戦地のお医者さんだったから、つねに「自分が動いてないと、助からない人が増えちゃう」っていう不安があるんですよね。

(※)編集部注:前編で「戦場のお医者さん」だったという鈴木さんの前世が明らかになった。

鈴木 へええ。これから戦地のお医者さんを意識するようになりそうー。

伊藤 もちろん締め切りとか、発表に追われるときもあるとおもいますけど、受信アンテナ(感受性)がものすごいので、とにかく精神的に毎日忙しい。だからこそ、リラックスするとか解放することが大切なんです。解放するというのは、頭と心と体をピタッと一致させること。「大きな宇宙のなかの自分と一体で生きていますよ」という状態に持っていくことです。その時間を定期的に取り入れていくと、もともと持っているものすごい力が爆発的に活きてきますから。

鈴木 じゃあ、木の下でけん玉やればいいんですかね?

伊藤 あ、すごくいいとおもいます。大地のエネルギーを感じたほうがいいので、土のあるところで裸足になって、土の感触とかを感じながら、木の下でけん玉をやったら最高ですよ。もうそこがパワースポットになっちゃう。

パワースポットとかスピリチュアルスポットがブームになってて、みなさん行かれるでしょ? 神社とか秘境だったりに。でも、ほんとは自分自身がパワースポットなんです。自分の波動が高いかどうかの問題なんですよ。「(波動が)下がっているな」っていうときに、みんなそういったスポットに行くけど、そういうものではなくて、自分が「居心地がいい」とおもえる場所で自分を感じ直すことが一番の充電なんです。だから、木の下でけん玉をするのは最高じゃないですか?

「よく一緒にいる人に『いま、どっか行ってたよね?』って言われます(笑)」(鈴木さん)

鈴木 いまの「木の下で」っていうの最高ですよ。じつはある日、けん玉をやりながら地球の引力について考えていたら、赤い玉がリンゴに見えてきたことがあって。こんな話をおもいついたんです。リンゴが一個木になっていて、木の下にはリンゴが落ちるのを待っている人がいる。ポトッて落ちた瞬間に枝でサクッと射止める。それがけん玉の起源じゃないかなっておもって。人と自然が一致する奇跡的な瞬間に生まれたものじゃないのかなって。ぼく話とか考えるのは得意じゃないし、あんまり進んでやらないんですけど、この話は自然に描けちゃったんですよ。それがすごく不思議で。
伊藤嶺花×鈴木康広|スピリチュアル対談(後編) 07

伊藤 鈴木さんは、とにかく潜在意識の引き出しが多い。人間の意識というのは、10%ぐらいが「顕在意識」という思考や行動をつかさどる領域で、残りの90%ぐらいが、感情や感覚、感触など五感をつかさどる「潜在意識」という無意識の領域なんです。さらに、その潜在意識のなかに、10%ぐらいインスピレーションを受け取る“第六感”の意識があるんですね。

鈴木さんの場合は、その顕在意識と潜在意識のあいだを、自由自在に出たり入ったりできるし、アウトプットする力も強い。そうやって「考えてもいないのにできちゃった」っていうのは、アルファ波が強くなっている証拠で、顕在意識と潜在意識の境目にある「変性意識」の状態なんです。「自分なんだけど、自分なのかわかっていない」みたいな。爆発的な集中力や超人的な能力を発揮しやすい状態なんですよ。

鈴木 よく一緒にいる人に「いま、どっか行ってたよね?」って言われます(笑)。ぼくだけですかね?

伊藤 みんな多かれ少なかれ経験しているとおもいますよ。たとえば、一生懸命料理をつくってるときは、子どもが泣いてても聞こえなかったりとか。

鈴木 ですよね。ぼくは「どこでもそうしていい」とおもっているので。慣れもあるとおもうんですが、ほんとはみんなそういう時間が必要なんじゃないかなとおもっているんです。

伊藤 そうです。じつは、それがほんとの瞑想の時間なんですよ。

ABOUT
ITO Reika

株式会社ディヴァイン代表/スピリチュアルヒーラー 服飾雑貨系の企業にて商品企画、広告宣伝、経営企画の仕事に従事 […]

SUZUKI Yasuhiro

1979年静岡県浜松市生まれ。2001年東京造形大学卒業。2001年NHKデジタル・スタジアムで発表した公園の […]