愛する父の死に向き合う日々を撮影した「蜷川実花 うつくしい日々」|ART

ART|愛する父の死に向き合う日々を撮影した「蜷川実花 うつくしい日々」

©mika ninagawa, Courtesy of Tomio Koyama Gallery

ART TOKYO Tips

ART|これまでの作品とは一線を画す作品を展示

「死」に触れた時にしか見えない景色を描き出す

写真家・蜷川実花氏の個展「蜷川実花 うつくしい日々」が原美術館で開催される。亡き父の死に向き合う日々を、繊細な心で写しだした。会期は2017年5月10日(水)~19日(金)まで。

Text by WASEDA Kosaku(OPENERS)

10日間のかけがえのない展示

写真家、蜷川実花氏が父・幸雄の死に向き合う日々を撮影した個展「蜷川実花 うつくしい日々」が原美術館で開催される。

本当に大切な人や自身の死と向き合う時の感受性でしか見えない景色。常に不安と悲しみを宿しながらも、ふと見上げた空の青さ、芽吹く若葉、風の薫りに、“生”を感じ取る。展示されるのは、蜷川氏がそのような繊細な感覚で撮影した作品たちだ。

本展は愛する父の限られた命と向き合う日々を被写体にした作品約60点で構成される。蜷川氏が「逝く人の目で撮った写真」と表現するように、作品ひとつひとつに美しい世界と別れゆく父の視線と、それを受け継ぐ娘の視線が重なっている。

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©mika ninagawa, Courtesy of Tomio Koyama Gallery

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©mika ninagawa, Courtesy of Tomio Koyama Gallery

作品に写る「止まれ」の道路標識の先に歩みが続くように、命は止まったようでありながら、娘へ、そしてその子供へと受け継がれていく様を表現した。

蜷川氏自身が「どうしてこんな写真が撮れたのかわからない」というほど、これまでの作品と一線を画す「蜷川実花 うつくしい日々」。ぜひその目で“生と死”がもたらす景色を確かめてみてほしい。

蜷川実花 うつくしい日々
会期|2017年5月10日(水)~19日(金)※会期中無休
時間|11:00~17:00 (水曜は20:00まで、入館は閉館の30分前)
入館料|【一般】1100円 【大高生】700円 【小中生】500円 原美術館メンバーは無料、学期中の土曜日は小中高生の入館無料、20名以上の団体は1人100円引き
会場|原美術館
東京都品川区北品川4-7-25
Tel.03-3445-0651