アートに寄り添うシャンパーニュ|Ruinart

Ruinart|アートに寄り添うシャンパーニュ

「ギャラリー素形」にてジャダ・リパ氏の作品を鑑賞する編集大魔王

LOUNGE FEATURES

Ruinart|ルイナール

祐真朋樹が語る、KYOTO GRAPHIEとルイナール(2)

和の空間にマッチする透明なボトル

京都入りした祐真がまず足を運んだのが、京都最古の禅寺大本山、建仁寺のなかにある寺院「両足院」だ。ここで、ルイナールのブラン・ド・ブランとともにランチを楽しんだ彼は、そのボトルの美しさにあらためて惹かれたと語る。

「ブラン・ド・ブランのシャンパンゴールドに輝く透明なボトルが両足院の畳と襖の空間にとても合っていて、すごくきれいでしたね」

そもそもシャンパーニュボトルは、品質管理という点で外光を遮断しやすいグリーンのタイプが一般的だ。しかし、ルイナールのブラン・ド・ブランは、透明なボトルを使うことによって、シャンパーニュ自体の美しさを見せている。「それが繊細かつ荘厳な和の空間にマッチする様が印象的でした」。

Ruinart|ルイナール

「ギャラリー素形」に設けられたルイナールのカウンター

Ruinart|ルイナール

ルイナール創業家の子孫であるイタリア人アーティスト、ジャダ・リパ氏(右)

その後、いくつかの展示会場を観てまわった祐真は、西の空が紅色に染まりはじめたころ、ルイナールの展示会場である「ギャラリー素形」に足を運んだ。古民家をリノベーションした和モダンな空間が特徴の同ギャラリーでは、ルイナール ロゼを味わいながら、“「The Yokohama Project 1867-2016」 presented by Ruinart”と題されたジャダ・リパの作品を鑑賞した。

それは、19世紀の報道写真家フェリーチェ・ベアトが横浜に居を構えていた幕末から明治にかけての日本の風景や人物を写した作品と、初代駐日イタリア大使夫人として1867年に来日したジャダの先祖が著した旅行記からインスパイアされたもので、西洋の視点で日本の今昔を捉えたコンセプチュアルな作品だったという。

「ジャダさんの作品は、彼女の心象風景を写真で描いているかのようで、それが興味深かったですね。会場ではお話しをする機会もありましたが、作品以上にジャダさんご本人が魅力的でした。作家自身がチャーミングだというのも、アーティストにとっては大事なことですよ」

Ruinart|ルイナール

「ギャラリー素形」にてジャダ・リパ氏の作品を鑑賞する編集大魔王

Ruinart|ルイナール

ジャダ・リパ氏

ルイナール ロゼとともにジャダとの会話を楽しんだ祐真が次に向かったのが、二条城だ。慶長8年(1603年)、徳川家康により京の宿館として建設され、1994年にはユネスコの世界文化遺産にも登録された、京都でも屈指の歴史的建造物である。

その中の二の丸御殿台所というスペースを利用して、20世紀を代表する肖像写真家と賞されるアメリカ人フォトグラファー、アーノルド・ニューマンの作品と、かつてアンディ・ウォーホルがBMW M1をキャンバスに見立てペインティングを施したアートカーが展示されたのだ。さらに祐真が訪れた日には、現代のピカソと呼ばれるスペイン人画家、ミケル・バルセロによるライブペインティングも行われた。

「二条城という古城の、あたかも時代劇のセットに飛び込んだような状況に身をおいて、ニューマンやバルセロというアーティストの作品を鑑賞する。さらにそこには、ルイナールがある。それは本当に非現実的ですてきな体験でしたね」

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SUKEZANE Tomoki

1965年京都市生まれ。(株)マガジンハウスのPOPEYE編集部でファッションエディターとしてのキャリアをスタート。現在は『UOMO』『GQ JAPAN』『Casa BRUTUS』『MEN’S NON-NO』 …