創業130周年のアニバーサリーを来年に控え、表現方法をアップデート|CARL F. BUCHERER

CARL F. BUCHERER|創業130周年のアニバーサリーを来年に控え、表現方法をアップデート

BASELWORLD2017

CARL F. BUCHERER|カール F. ブヘラ

今年はカラバリ。しかもエッジの効いた
コンテンポラリー・シック!(1)

昨年のバーゼルワールドでは新キャリバーを発表、マニュファクチュールの本懐であるテクニカルな強みを発揮したカール F. ブヘラだったが、今年は一転。質実剛健を地で行くブランドが、艶やかなカラーコントラストを披露した。創業130周年という大切な節目を来年に控え、表現方法のアップデートが試みられたのである。

Text by TSUCHIDA Takashi(OPENERS)

ルツェルンの誇り、自由への賛歌を示すべく
今年はルックスに磨きをかける

こんなにも色艶やかなモデルをこのブランドが出すとは、いったい誰が想像しただろう? カール F. ブヘラといえば、中身で勝負する硬派マニュファクチュールとして時計通を唸らせてきたブランドである。そのメーカーが、今年は“色仕掛け”で攻めている。しかも一発目のカラーバリエーションとは思えない、パンチの効いた変化球。ブルーグレー文字盤にグレーのストラップを合わせるコンビネーション提案もグッドだ。

デザイナーが変わった? NO!
プロダクト開発者が変わった? NO!
戦略が変わった? こちらもNO!

製品開発担当副社長クルト・アレマン氏は「今年の新作も、カール F. ブヘラの既定ラインだ」と応える。これまでは時計好事家の趣向に合わせ、オーソドックスな外観に仕上げてきたが、これからは若い人たちやファッションに精通する人たちにもアプローチできるように、カラーリングで意図的に遊び心を加えたというのだ。ただし機械へのこだわりを捨てたわけではなく、色の遊びはあくまでエクステンションという位置づけである。

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ローズゴールドのケースに、シャンパンカラーの文字盤を合わせるというのもシブい。シブさがヴィンテージ感を誘い、今どきのハードコアな表情を生んでいる。シャンパンカラーとローズゴールドとのカラーコントラストがまったく過剰とならず、むしろこのコンビネーションが定番ラインのひとつのように見えるのも、ベースデザインがオーソドックスであればこそだ。“ピカピカのヴィンテージ”と、言葉にすると不思議だが、それが時計界の今季トレンドでもある。

ブラックダイヤルにローズゴールドの組み合わせが、むしろ控えめに見えてくるのは、この3本を並べて見ているからだろう。サンレイ仕上げとサテン仕上げを巧みに使い分けた文字盤デザインに、楔形インデックスの古風なディテールがよく似合っている。

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Manero Flyback
マネロ フライバック

ムーブメント|自動巻き(ラ・ジュー・ペレ社がカール F. ブヘラのために製造)
クロノグラフ|フライバック式(クロノグラフ針を止めずに、リセットボタンを押せる特別仕様)
サブダイヤル|スモールセコンド(左)、30分積算計(右)
ケース素材|SS(左)、18Kローズゴールド(中央、右)
ケース径|43mm
ケースバック|シースルー
ストラップ|アリゲーター
防水|3気圧
価格|103万円(左)、252万円(中央、右) ※いずれも税別予価

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