3代目TTのハイパフォーマンスモデル「TTRS」に試乗|Audi

3代目TTのハイパフォーマンスモデル「TTRS」に試乗|Audi

CAR IMPRESSION

Audi TTRS|アウディ TTRS

3代目TTのハイパフォーマンスモデル「TTRS」に試乗 (2)

スーパーカーもかくやの加速力

全長が4.2メートルに満たないコンパクトなボディに、4WDシステムを採用しつつも1.5トンを割り込んだ重量。そこに、最高400psの出力を発する心臓を組み合わせたのだから、そんなモデルが遅いはずがない。いや、このモデルは“遅い”どころか、多くのスーパーカーを打ち負かしてしまうのではないか? と思えるほどの、とんでもない加速力を身に着けているのだ。

今回、本国ドイツでテストドライブを行ったのは、オープンボディゆえの補強が施された「TTRSロードスター」より90kg軽い、「TTRSクーペ」。このモデルでの0-100km/h加速タイムは、わずかに3.7秒と発表されている。

s_013_Audi-TTRS
s_014_Audi-TTRS

発進加速を示す指標として世界で多用されるこのデータを、ポルシェ「911」シリーズのそれと比べると、同じ3.7秒と数字を掲げるのは最新のツインターボ付き450osエンジンを搭載した「GTS」グレード。ちなみに、前出R8ですらベースグレードでは3.5秒という値なのだから、TTRSの凄まじいばかりの速さが理解をできるはずだ。

実際、フル加速のシーンは脱兎のごとき速さを実現させると同時に、なかなかにエンターテインメント性にも溢れていることが特徴。そう感じさせる主な“役者”は、3,800rpm付近から上で明確に耳に届く、ちょっと不協和音が混じったような独特の5気筒サウンド。これが、強く背中を押し続ける加速力とともに、スポーツ派ドライバーの気持ちを高揚させる“スパイス”の役目を果たしていることは間違いない。

ところで、「排気量が2,480ccで直列5気筒」というスペックは同様ながら、新しいTTRSに搭載されたエンジンは実は従来型のTTRS用とは別モノ。新型用ユニットは、アルミブロックや中空クランクシャフトなどの採用で26kgという大幅軽量化を実現させつつ、大型ターボチャージャーや直噴とポート噴射を併用したデュアルインジェクションの採用、内部抵抗の低減などで、燃費を向上させながら従来型比で60psのパワーアップを実現。

s_018_Audi-TTRS

前述のように、40年という歴史ある5気筒ユニットを、最新の技術を用いてアップデートさせたのが、新型TTRSに搭載される心臓部ということになるわけだ。