3代目TTのハイパフォーマンスモデル「TTRS」に試乗|Audi

3代目TTのハイパフォーマンスモデル「TTRS」に試乗|Audi

CAR IMPRESSION

Audi TTRS|アウディ TTRS

3代目TTのハイパフォーマンスモデル「TTRS」に試乗

昨年4月の北京モーターショーでヴェールを脱いだ、アウディ「TTRS」。2014年に登場した3代目「TT」をベースに、アウディスポーツが手を加えたハイパフォーマンスバージョンだ。つい先頃、日本でも導入が発表されたばかりのこの新型TTRSに、河村康彦氏がドイツで試乗。国内へのデリバリーよりひと足先にインプレッションを報告する。

Text by KAWAMURA Yasuhiko

稀有な2.5リッター直列5気筒の心臓

アウディ車きってのスポーツ性の持ち主で、このブランド全体のイメージリーダー、それが「R8」であることに、誰も異論はないはずだ。

既存スポーツカーの常識にとらわれることのないスタイリングに、アルミ スペース フレーム構造によるボディ骨格を筆頭とした、さまざまな先進のテクノロジー。さらには、世界トップレベルの際立った走行性能等々 ―― と、このモデルがアウディラインナップの頂点に立つにふさわしい内容を備えた1台であるのは間違いない。

一方で、5.2リッター10気筒というエンジンや、1.9メートルを大きく超えた全幅などのスペックに、「どうにも現実味がない」と感じる人も少なくないはず。そもそも、2,000万円台半ばからというプライスタグを知れば、大方の人のショッピングリストには“かすりもしない”というのが現実だろう。

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こうして、アウディラインナップのなかにあっては例外的なまでにエクスクルーシブ性が強いR8に比べると、同じスポーツモデルでもグンと色濃い身の丈感を抱くことができるのが「TT」

ここに紹介するのは、2015年のフルモデルチェンジで3代目となった現行型をベースに、ハイパフォーマンスモデルを手がけるアウディ子会社の「アウディスポーツ」社が開発・生産を担当し、最高400psを発する専用の新エンジンの搭載などで「TT史上中で最強・最速」を謳う、「TTRS」だ。

7段DCTとの組み合わせで搭載された2.5リッター ターボの新心臓は、直列5気筒という稀有なデザイン。ちなみに、アウディ車に初めて直列5気筒エンジンが搭載されたのは1976年。以来、ラインナップから一度は姿を消しつつも復活を遂げ、今では独自のサウンドなどもセールスポイントとされるこの心臓こそが、まずはTTRSならではの大きな特徴になっている。