連載・藤原美智子 2017年1月|私に“ちょうど良い”食事法

連載・藤原美智子 2017年1月|私に“ちょうど良い”食事法

COUTURE of LIFE:Essay and a story

連載・藤原美智子 2017年1月|私に“ちょうど良い”食事法

自分の体質と願望に合った食事法を発見

私の食事法についてはこの連載で何度か書いているのですが、最近になってやっと自分の体質と「腹7分目で満足できるようになりたい」という願望に合う食事の仕方がわかりました。上記の写真は、ある日のおうちご飯ですが、肝心なのはメニューではなくご飯がないこと。つまりご飯やパン、麺類をといった主食を摂らないという食事法です。

Photographs & Text by FUJIWARA Michiko

子供の頃から今に至るまで悩まされてきたこと

思い返すと私は、ご飯はほんの少ししか食べない子供でした。ご飯を食べるとお腹がいっぱいになってしまって、おかずを食べられなくなるから。そしてご飯類を食べ過ぎるとすごく眠くなるし、数時間後、急に体が震えるほどお腹が空いてしまうからです。つまり血糖値の急下降が激しい体質なのです。母もそのような人だったので遺伝なのかもしれません。

もちろんこの体質は大人になってからも同じ。というよりも、子供の時よりも食欲に負けてしまい、「食べ過ぎた〜」と「お腹が空いて震えが〜」の繰り返しばかりしていました。過去の連載にも書いたのですが、その対策として、主食の量を減らして急降下を防ぐということもしました。それでも眠気と異常な空腹感がなくなることはなく、どうしたらいいものかと、かかりつけの鍼の先生に相談したところ、「僕は何年も前から、ご飯や麺類を食べていないよ」と言うではないですか(!)。先生は私と同年代。そう言えば、他の同年代の知人も「もう、あまり食べないよ。その方が体が楽だもの」と言っている人が何人かいたことを思い出し、そこで「私も!」と決意。ご飯やパン類、麺類を“減らす”のではなく、“食べない”に変更してみることにしたのです。

「主食なし食事」を始めてから一ヶ月。体重が……!

始めたのは去年のクリスマスシーズンが始まる前。それから年末年始と暴飲暴食の日々を送っていたのですが、それでも主食は摂らずにいました。そして久しぶりに体重計に乗ってみたところ、なんと3キロも減っていたんです!「あんなに食べて、飲んでいたのに……?!」と自分でもビックリ。もしかしたら体重計が壊れているのかもしれないと家族にも計ってもらったのですが、どうやら壊れていない様子。他に特別なことをしていないので、やはり主食なしの食事が私には効いたということなのでしょう。

ところで主食なしの食事を「炭水化物抜きダイエット」と言うのかもしれませんが、私のそれは厳密には少し違うでしょうか。というのも炭水化物には主食であるご飯や麺類、パン類の他にも果物や豆類、芋類なども含まれているのですが、それらも食べないのが炭水化物抜きダイエット。私の場合は、それらは普通に食べています。または主食を摂らない分、タンパク質を多く摂るというダイエット法もあるようですが、私は特にタンパク質を多く摂っているわけでもありません。

写真はある日の我が家の普段の“おうちご飯”の干物や納豆、ネギとわかめと豆腐の味噌汁です。ほうれん草の胡麻和え、里芋の煮物は家族で取り回して食べる分量なので、主食の代わりに何かを突出して多く摂るという食事ではありません。

また普段、主食は食べないけれど友達を家に呼んでのご飯会や外食した時は食べるし、お蕎麦屋さんにも出かけるという“何が何でも食べない!”というスタンスでもありません。だから気楽だしストレスもありません。

何よりも良いのは血糖値が急激に上がらないので、急に下がって体が震えるほどの空腹感に落ち入らないこと。それに“減らす”という状況を続けるには案外、努力が入るものですが“食べない”というスタンスのほうが簡単。それに主食でおなかを膨らませないほうが、逆に私の念願だった“腹7分目”も我慢することなく実行できることがわかりました。

自分の“ちょうど良い”を見極められる感覚を持つことが、食の基本

この食事法で実感したのは人それぞれの体質だけでなく、年代によっても合う内容も食べる量も変わるということです。歳を重ねるということは、内臓も同じように疲弊していくということ。それなのに若い頃と同じような内容や量を食べていては、どこかにそのツケが来るのではないか。その時々に必要なものを必要なだけ摂ることが肝心ではないかということです。逆に言うと、若い時はそれに見合う栄養も量も必要だということです。

大事なのは欲望ではなく、“ちょうど良い”を自分で感じ取れる感覚を大事にすること。それが“良い”と“悪い”が刻々と変わっていく栄養学や理論を鵜呑みにするよりも大事なことであり食事の基本かもしれない……。そんな風に私は今、感じています。

wn

※この食事の仕方が他の人にも適切であるかどうかはわかりませんので、ご自分で判断してください。

ABOUT
FUJIWARA Michiko

ラ・ドンナ主宰。 ヘア・メイクアップアーティスト/ライフスタイルデザイナー 多くの雑誌や広告撮影のヘアメイク、執筆、化粧品やファッション関連のアドバイザー、講演、TV出演などで幅広く活躍している。 また美容だけではなく、 …