新しい輝きが生まれる場所「SALON de CHAUMET」|CHAUMET

CHAUMET|新しい輝きが生まれる場所「SALON de CHAUMET」

SALON de CHAUMET

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CHAUMET|ショーメ

新しい輝きが生まれる場所「SALON de CHAUMET」

「SALON」とは「客間」を意味するフランス語。17世紀の始め、貴族が芸術家や知識人を屋敷に招いて、知性や創造性を互いに刺激し合う時間を持ったことが始まりでした。「CHAUMET(ショーメ)」の最初のお客様であったナポレオンの皇后、ジョゼフィーヌも、多くのサロンを開いて新しい文化を生み出していったのです。カリブ海、マルティニーク島生まれだった彼女は、洗練された明るいクリエイティビティを持った女性でした。そんなジョゼフィーヌの意思を受け継ぎ、『SALON de CHAUMET』が東京で開かれます。第1回目のテーマは「サヴォワール・フェール(職人技)」。独自の分野でそれぞれに輝きを放つクリエーター達が集まりました。

236年にわたる伝統と技術によって、画家、彫刻家、俳優といった多くの芸術家を魅了する感性のジュエリーを生み出してきたCHAUMET。創造力にあふれ、革新的であったメゾンの創業者マリー=エティエンヌ・ニトのクラフトマンシップが継承されたクリエションは、今も変わらず多くの人のインスピレーションを刺激しています。

Photographs by JamandfixText by OGATA Mariko

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向田麻衣|MUKAIDA Mai
株式会社Lalitpur代表取締役社長。高校在学中 にネパールを訪問し、女性の識字教育を行うNGOに参加。2009年にCoffret projectの活動を開始。2013年ネパール発のナチュラル化粧品ブランドLalitpurをスタートする。 AVON女性年度賞、ソトコトロハスデザイン賞ヒト部門大賞を受賞、第4回ユースリーダー賞受賞等 http://lalitpur.jp/

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岡西佑奈|OKANISHI Yuuna
書家・アーティスト。7歳から本格的に書に目覚める。栃木春光に師事し、 高校在学中に師範の免許を取得。 水墨画においては関澤玉誠に師事。アルベール2 世大公即位10 周年記念第9 回モナコ・日本芸術祭2015ローズ・ドゥ・モナコ賞など国内外受賞歴多数。小学校での書道教室をボランティア活動として開催している。今夏パリで個展を開催予定。http://okanishi-yuuna.com/jp/index.php

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二俣公一|FUTATSUMATA Koichi
空間・プロダクトデザイナー。1975年鹿児島生まれ。「CASE-REAL」と「KOICHI FUTATSUMATA STUDIO」、両主宰。福岡と東京を拠点に国内外でインテリア、建築、家具、プロダクトと多岐にわたるデザインを手がける。JCDデザインアワード/金賞(2016)、Domusweb/Best of #Japan(2016)、Wallpaperデザインアワード/Best Domestic Design(2014)など受賞多数。作品の一部はサンフランシスコ近代美術館のパーマネントコレクションにもなっている。
http://www.casereal.com

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細尾真孝|HOSOO Masataka
株式会社細尾 常務取締役。1978年、西陣織老舗 細尾家に生まれる。09年より新規事業を手がける。帯の技術、素材をベースにしたファブリックを海外に向けて展開し、建築家のピーター・マリノ氏が手がけたディオール、シャネルの店舗に使用される。「伝統工芸」を担う同世代の若手後継者によるプロジェクト「GO ON」のメンバーとして国内外で幅広く活動中。http://www.hosoo-kyoto.com

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ムラカミカイエ|MURAKAMI Kaie
1974年生まれ。クリエイティブディレクター
三宅デザイン事務所にて、衣服、広告デザインほか、様々なブランド施策を手がける。2003年 ブランディングエージェンシー「SIMONE INC.」を設立。資生堂、三越伊勢丹などのナショナルブランドをはじめ、国内外多数の企業へ向け、「テクノロジー」「デザイン」「マーケティング」3軸を主にした実践的なクリエイティブ・コンサルティング、ビジネス・デヴェロップメントを行っている。www.ilovesimone.com

――自然がいちばん美しい。それがショーメのものづくりの精神の核にあります。人間の手で自然を象ろうとするならば、小さい石にやわらかな曲線を施せるほどの手間と技術が必要となるのです。

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ムラカミカイエ(以下、ムラカミ) 職人による単なる技巧的な緻密さだけでなく、自然主義などの美術的観点の融合から生まれる、文化的なふくよかさを内包しているのが素晴らしいですね。

向田麻衣(以下、向田) サヴォワール・フェールそのものが、「ものがたりを内包している」。これは今の時代のサヴォワール・フェールの役割とも考えられます。

岡西佑奈(以下、岡西) 機械が発達した今、温度感で物事を伝えるということはとても難しくなっています。その人の魂が宿る直筆の手紙がメールよりも想いが伝わるように。心を伝えるという意味で「技術」も「原点」に戻ってみる時期なのかなと思いますね。

――ジュエリーに求められるサヴォワール・フェールは、蝋燭の灯り、ガスの灯り、電気の灯りとテクノロジーが進化するに伴い変わっていきました。室内が明るくなっていくにつれて、ジュエリーの光を遠くまで届けることが大切になってきたのです。その輝きを引き出せるよう、職人たちの技術も磨かれていきました。

細尾真孝(以下、細尾) 挑戦し続け、変わり続ける。それがのちに伝統と呼ばれる。西陣織も近いものを感じます。職人を育てて次に繋げていくミッションがある。一方でバイオテクノロジーを使って蜘蛛のDNAを蚕に組み替えて、レザーより強いシルクで織物を創るなど、一見相反するような技術の出会いにも、将来の可能性があるんですよ。常に最先端を取り込んでも壊れない強さが伝統の強さで、どんどん取り込んで変化し続けるものが最後に生き残るんだと思います。

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ムラカミ ブランドは伝統を守ることにフォーカスしがちですが、長く続いているブランドほど革新の連続があって、すごくアバンギャルドなことをやっているんですよね。その当時は頭おかしいと思われても、50年、100年経つとそれがスタンダードになっている。

二俣公一(以下、二俣) 先端技術の発達に同じくして、人間のアナログな感覚や手法は逆に必要となっています。ものづくりにおける人間らしさや文化感の証としての存在。人間の新たなアナログ感のある豊かさが表現できればと考えています。

――本当に美しいものは際立たない。際立ってしまうと陰ができる。本当に美しいものは、見えない部分に施された美しさであり、日本の陰影礼賛に通じるサヴォワール・フェールがショーメにはあります。

岡西 私の墨象画も、「技術」を見せない作品を制作しています。筆を持つと上手く見せようとする自我が出てしまうからです。白と黒は、一番派手な色だと思っているので、互いに助け合うように譲り合って存在するように描いています。

二俣 見えない部位、例えば指輪のモチーフの裏側など一般的に省かれがちなところでの妥協のない丁寧な工程や設えに感心させられますね。精神的な贅沢やモチベーションが、そういうところに集約されているようにも感じます。

ムラカミ ショーメのティアラを主とする宝飾品は、身体との融合をしなやかに深めることに成功し、当時のトレンドセッターとしても機能していくという、美術的にもファッション的にも非常に優れた当時の有り様を象徴する、文化的遺産の一つなのだと感じました。

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向田 本当のラグジュアリーが何なのかを考えるとき、大事な人を大事にできているとか、愛を伝えているとか、どれだけ心を開いているかという「見えない視点」で言えば、私が一緒に仕事をしているネパール人達は、ラグジュアリーな生活をしていると思います。今生きている人に受け入れられるかどうかは、ものづくりをする方達が社会的にどういう姿勢で臨んでいるのか。企業のアティチュードを買うという意識は私達の世代にありますよね。

細尾 テクノロジーがハイスピードで進化する社会の中で、歴史を重じながら、人間らしさを持って美を追求すること。そこから持続可能な社会に貢献するヒントが見つかる気がしますね。

――自然がいちばん美しい。けれど、人の手が造り得るものでいちばん美しいのは、我々のジュエリーだ。そう言い切れるほどの意匠と魅力を、ショーメは創業から236年かけて表現し続けてきました。サヴォワール・フェールが息づくショーメの美学が、今を駆け抜けるクリエーター達のクラフトマンシップ―女性性や温度感の表現、新たな価値創造へ挑戦を貫く姿勢―に、更なる輝きを与えてくれるのです。

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尾形真理子|OGATA Mariko
1978年東京都生まれ。2001年、博報堂に入社し、コピーライターとして活躍。LUMINE、資生堂、東京海上日動あんしん生命、キリンビール、日産自動車などの広告を手がける。朝日広告賞グランプリ他受賞多数。「試着室で思い出したら、本気の恋だと思う。」(幻冬舎文庫)が初めての小説となる。雑誌「広告」の編集長も務める。

問い合わせ先

ショーメ

Tel.03-5635-7057

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