メルセデスのフラッグシップオープン「Sクラス カブリオレ」に試乗|Mercedes-Benz

メルセデスのフラッグシップオープン「Sクラス カブリオレ」に試乗|Mercedes-Benz

CAR IMPRESSION

Mercedes-Benz S Class Cabriolet|メルセデス・ベンツ Sクラス カブリオレ

Mercedes AMG S 63 4MATIC Cabriolet|メルセデスAMG S 63 4マティック カブリオレ

さまざまな楽しみに満ちたクルマ

2015年秋、フランクフルト自動車ショーでお披露目となったメルセデス・ベンツ「Sクラス カブリオレ」。1971年の「220SE」以来となる実に45年ぶりとなる、メルセデスのフラッグシップオープンに小川フミオ氏が試乗した。V型8気筒の「S 500 カブリオレ」、V8エンジンにフルタイムAWDの「S 63 4MATIC」を試す。

Text by OGAWA Fumio

45年ぶりの試乗

メルセデス・ベンツが、「Sクラス」のカブリオレの試乗会をニースで開催した。2015年秋のフランクフルト自動車ショーでお披露目して話題を呼んだ、大型サイズの車体をもつ豪華なフルオープンモデルだ。

「2016年はドリームカーの年です」。試乗会場にドイツからやってきた、「Sクラス カブリオレ」の開発責任者、ドクター・ヘルマン=ヨゼフ・シュトルプはそう語った。ドリームカーとはメルセデスの場合、フルオープンモデルを意味しており、現在ラインナップは、先ごろビッグマイナーチェンジを受けた「SL」をはじめ、「Eクラス カブリオレ」、「Cクラス カブリオレ」、「SLK」からマイナーチェンジして名称変更を受けた「SLC」が揃う。

なかでも頂点に位置するSクラス カブリオレ。特徴は、フル4シーターのオープンというところにあり、エア コンディショニング システムなど最新の装備が揃う。Sクラスのカブリオレは伝統的にメルセデスのラインナップに存在してきたが、しかし、1971年に「220SE」が発表されて以来、じつに45年の年月を経て、僕はステアリングホイールを握ったことになる。

Mercedes-Benz S Class Cabriolet|メルセデス・ベンツ Sクラス カブリオレ

「ドリームカーと呼ぶべきクルマのラインナップを拡大しているのは、エモーションとドライビングプレジャー、2つの面に働きかけるモデルの重要性を感じているからです。カブリオレやロードスターは、そのためにとても重要な役割をになっています。ニースとモナコは、スーパースターとも呼ぶべきクルマも多く、最新のカブリオレをじっくり体験していただくのに最適な舞台だと思います」

前出のドクター・シュトルプの言葉にあるように、Sクラス カブリオレは、余裕あるサイズのボディに、余裕ある排気量のエンジンを特徴としている。全長5,027mm(欧州値)のボディは、2,945mmのホイールベースを持ち、大人が後席にも座っていられる。長いフードに18インチのリム径を持つタイヤが装着されて、とくに幌を開けた状態だと前後の長さが強調されて、いかにも“走りそう”な印象を受ける。もちろんその期待は裏切られない。

Mercedes-Benz S Class Cabriolet|メルセデス・ベンツ Sクラス カブリオレ

S 550 カブリオレ

Mercedes AMG S 63 4MATIC Cabriolet|メルセデスAMG S 63 4マティック カブリオレ

S 63 4MATIC カブリオレ

今回用意された車種はメルセデス・ベンツ「S 550 カブリオレ」と、メルセデスAMGの「S 63 4MATIC カブリオレ」の2台だ。その上には受注生産になるがV12搭載のメルセデスAMG「S 65 カブリオレ」がある。S 550は4,463ccV型8気筒エンジンを搭載した後輪駆動。最高出力は335kW(455ps)/5,250-5,500rpm、最大トルクは700Nm/1,800-3,500rpmとなる。メルセデスAMGのS 63 4MATICカブリオレはさらに上をいく。5,461ccのV8エンジンにフルタイム4WDシステムが組み合わされ、430kW(585ps)/5,500rpmと900Nm/2,250-3,750rpmという、超ド級な数値が発表されている。

試乗は、高価そうなヨットのマストが林立する優雅な海岸線からはじまり、すぐに山道へと入っていった。じつは楽しい道がたくさんある。