戸田恵子｜ガサ入れ専門の刑事、姫野瑶子を熱演！

新ドラマ『刑事・ガサ姫』

『新・おみやさん』の撮影が終わって、5月は2時間ドラマ『刑事・ガサ姫』（TV東京）の撮影に入りました。クランクインが本当に待ち遠しかった！　チームに恵まれ、楽しく取り組むことができた撮影の舞台裏をご紹介します。

Text by TODA Keiko

世代も個性もバラバラの“ガサ姫チーム”

待ちに待ったクランクイン！　まず衣裳合わせの段階から、これまでの女刑事の“しょせんスーツ”というイメージを崩したくて、思い切りラフな衣装を選びました。ガサ姫チームのメンバー、的場浩司さんと並ぶととても刑事とは思えない？　むしろ犯人側じゃないの？　というくらい、普段はラフ。しかし神聖なるガサ入れ＝家宅捜索時は正装で！　ということで、ここはスーツでビシッとキメています（笑）。

ガサ姫チームには的場さんのほかに、岩永洋昭くん、misonoちゃん、竜 雷太さんといった面々。いろんな世代のさまざまなキャラクターがみごとに集まりました。

的場さんの真摯な取り組み方、岩永くんのどっしりしたワイルドさ、misonoちゃんの前向きな明るさ、そしてベテランの竜 雷太さん……本物の刑事がいるみたいでした。「ゴリさん」って呼んでしまいそう（笑）。撮影現場は条件のいいところばかりではなく、大変な状況のなか、竜さんはいつも優しく私たちを見守ってくださっているようでした。もう、いてくださるだけで安心感がある。5人が横一列に並んで颯爽と歩くシーンはみんなかっこよくて、ワクワクしました！

びっくりするほど最高のチームワーク！

じつは難航していた部下役の“明るく元気な女子の若手刑事”役のキャスティングですが、私がmisonoちゃんの名前を挙げたんです。スタッフの皆さんも意外なところからのキャスティングに驚かれたようでしたが、「おもしろい！」ということになり、すぐさまスケジュールを当たってもらいました。ギリギリだったので成立時には台本を印刷入稿していて、残念ながらmisonoちゃんの名前が載らなかったのだけど。

なぜmisonoちゃんかというと、以前、彼女が出演するミュージカルを観に行ったんですけど、それがすっごくよかった！　それからずっと頭に残っていて、ふと思い出したのです。なんの面識もありません（笑）。でもこの話を聞いたmisonoちゃんは、「なにがなんでもやりたい！」と言ってくれて、参加することになりました。

ほかの皆さんも全員初共演なんですけど、なんでしょうこの居心地のよさ！　皆さんずっと前から知ってるひとのようで、びっくりするほど最高のチームワークでした。監督はじめカメラマンさん、現場のスタッフさんたち、皆さん全員に作品をよりよいものにしようと意気込みがあり、これも私にとって大きな力となりました。

ドラマで主演をさせていただくのは、過酷なスケジュールのなかでの自分の体調管理もふくめ責任というか、本当に大変なことでして。皆さんの助けなくしてはやれないな、とつくづく思います。皆さんに親切にしていただき、感謝の気持ちでいっぱいです。ぜひともシリーズ化を！　と、現場からも熱い声が上がっています。もちろん私も声を大にして言いたいです。『刑事・ガサ姫』、今夏中にオンエアの予定。ご期待ください！