新型SLに国内で試乗|Mercedes-Benz

新型SLに国内で試乗|Mercedes-Benz

CAR IMPRESSION

Mercedes-Benz SL-Class|メルセデス・ベンツ SLクラス

安全に快適に速い

メルセデス・ベンツSLに試乗(2)

軽量化の恩恵

新型SLに当面搭載されるエンジンは、3.5リッターV6と4.6リッターV8ツインターボの2種類で、それぞれにスタートストップシステムを搭載。前述の軽量化にくわえて0.27と優れたCd値を持つエアロダイナミクスなどもくわわり、その燃費はV6の「SL350」で前型比30パーセント減の6.8ℓ/100km(EU計測値 約14.7km/ℓ)となっている。いっぽうで動力性能の一端をしめす0-100km/h加速は、前型比から0.3秒短縮され5.9秒と、こちらは軽量化の効果はあらかだ。これが「SL550」となれば前型比0.8秒短縮の4.6秒と、もはや「ポルシェ911」をも脅かすパフォーマンスを手に入れたことになる。

実際に試乗してみると、果たして、SL350はスペックから見て取れる期待をまったく裏切らない仕上がりのオープンスポーツだった。とくに軽さにおいてはSL550にたいして数字以上のものが体感できる。車検証記載でジャスト50:50の重量配分も効いているのだろう、コーナーでの身のこなしは過去のいくつかのモデルをリアルに経験している自分にとっても衝撃的なほどに軽快だ。

たいしてSL550は落ち着いたドライバビリティと、あつかいやすくも強烈な動力性能とが上手に同居する従来ながらのSLらしいキャラクターをそなえている。乗り心地の見事さは言うにおよばずだが、この点においてはSL550に標準設定されるアクティブサスペンション「ABC(アクティブ ボディ コントロール)」の効果が非常におおきい。車輌状態をフラットに保つべく、サスペンションに常に油圧制御をくわえるこのシステムは、コーナリング時のアンチロール制御においての違和感も皆無にひとしく、転がり出しから高速巡航にいたるまで、絶品のしっとり感をくわえている。アルミボディはスチールのそれと比較すると、乗り心地のチューニングは難しいものだが、新型SLのライド感に文句をつける人はまずいないはずだ。ちなみにこの「ABC」、SL350にもオプションで追加することができる(「AMGスポーツパッケージ」にふくまれ、プラス90万円)。