新型メルセデス・ベンツ SLに試乗|Mercedes-Benz

新型メルセデス・ベンツ SLに試乗|Mercedes-Benz

Mercedes-AMG SL63

CAR IMPRESSION

Mercedes-Benz SL|メルセデス・ベンツ SL

新型メルセデス・ベンツ SLに試乗

スパルタンなスポーツカーにはならない

ビッグマイナーチェンジを受け、2015年11月のロサンジェルス自動車ショーでデビューした新型SL。昨今のメルセデスのデザイン文法に則りフロントまわりの意匠も大きく変わった同モデルに、モータージャーナリスト小川フミオ氏が試乗した。

Text by OGAWA Fumio

SLが守るべきコアバリュー

メルセデス・ベンツのぜいたくなロードスター、「SL」が大きなマイナーチェンジを受けた。2015年11月の米国ロサンジェルス自動車ショーでお披露目された新型SL。さる2016年2月に、サンディエゴ近郊での試乗会が開催された。

SLのマイナーチェンジの眼目は、新エンジン、新トランスミッション、安全装備と快適装備の充実である。そのなかには、コーナリング中に車体の傾きを抑えるダイナミック カーブ機能を含むアクティブ ボディ コントロールもある。

Mercedes-Benz SL|メルセデス・ベンツ SL

ボディサイズは、全長4.63×全幅1.88×全高1.31メートル。写真はSL400。

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トランク内には自動トランクセパレーターが備わる。また、足の動きでトランクが開けられる。

ラインナップは下記のとおり。

SL 400(3リッターV6)
SL 550(4.7リッターV8)
メルセデス-AMG SL 63(5.5リッターV8)
メルセデス-AMG SL 65(6リッターV12)

「SL 400」の3リッターユニットは、現行の「SL 350」の3.5リッターV6に代わる新開発のもの。排気量は小さくなったが、パワーアップしたので車名の数字も増えたようだ。最高出力は25kW(35ps)上がって270kW(367ps)、最大トルクはやはり20Nm増して500Nm。「SL 550」の4.7リッターユニットは、430kW(585ps)の最高出力と、700Nmという大トルクを発生する。

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5つの機能を備えたLEDインテリジェントライトシステム採用。ヘッドランプのハウジングは従来型より拡がっている

Mercedes-Benz SL|メルセデス・ベンツ SL

ドアのベルトラインと一体化したダッシュボード。4つの丸型エアアウトレットが特徴的だ

2車種はともに、今回あらたに9段オートマチック変速機が組み合わされる。加えてダイナミック セレクトの採用で、クルマの特性を、燃費重視のモードからスポーツモードまで変化させることができる。その場合。変速タイミングの制御にはじまり、サスペンション ダンパーの特性変化、ステアリングの速度などが対象だ。

外観は、フロントの意匠に手が加えられた。グリルが台形となったのがひとつ。それを挟むように配置された変型ヘッドランプはハウジング拡大。加えてLEDインテリジェント ライト システムが組み込まれている。

「ロングボンネット、ショートトランク、大容量の荷室、そして快適な乗り心地、これらをSLのアイデンティティとして守るように心がけています」

米国の試乗会会場で、ドイツ本社からやってきた開発担当者はそう語る。SLには守るべきコアバリューがある。それがモデルチェンジを繰り返しながら、60年近くにわたって自動車マーケットの一角できちんとした地位を占めてきた理由なのだという。

SL 400を操縦すると、その意味がわかった。

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Bang & Olufsen BeoSound AMGサウンドシステムは、900Wの16チャンネルDSPアンプに12個のスピーカー