フェラーリ、4人乗り4WDモデル「GTC4ルッソ」を発表|Ferrari

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Ferrari GTC4Lusso |フェラーリ GTC4ルッソ

過去のビッグネームが復活

フェラーリ、4人乗り4WDモデル「GTC4ルッソ」を発表 (3)

新たに採用された3つめの「4」

いささか車名解説にウェイトを置いてしまったが、エクステリアでは「エアロダイナミクスの向上にもっとも重点を置いた」というのがフェラーリ側の主張。フロントバンパーやグリル、ヘッドライトを一新することで「ルッソ」のメーミングにふさわしいスポーティで豪華な雰囲気を構築しているほか、FFの抗力係数を6パーセント向上、気流を効果的に利用し冷却効率も大幅に向上させたという。

リアでは、片側1灯式の丸形テールライトを2灯式に変更、ルーフスポイラー、ディフューザーを新デザインとした。フロントフェンダーのドア前に設けられたエアアウトレットは、3枚のルーバーを備えたデザイン。もう1台の「GTC」の名を持つ「330GTC」のエアベントをモチーフにしたと気づいた方は、かなりのフェラーリ通として胸を張っていい。

メカニズムの進化に目をやれば、94×75.2mmのボア×ストロークから6,262ccの総排気量を持つ直噴V型12気筒DOHC48バルブ自然吸気エンジンは、「FF」の持っていた最大出力660ps/8,000rpmから690ps/8,000rpmへと30psの出力向上がなされた。

最大トルクも683Nm(69.7kgm)から4kW(1.5kgm)アップとなる697kW(71.1kgm)へと高められている。高回転型の自然吸気エンジンながら、最大トルクの80パーセント相当をわずか1,750rpmから発生することができるため、ストップアンドゴーの多い街乗りでもストレスなく走れるはずだ。

Ferrari GTC4Lusso |フェラーリ GTC4ルッソ
Ferrari GTC4Lusso |フェラーリ GTC4ルッソ

FFでフェラーリ初搭載となった4WDシステム「4RM」は、新たに「4RM Evo」に進化。第4世代のスリップサイドコントロールシステムをベースに開発されたこの「4RM Evo」は、従来型に比べシステム重量を50パーセントに抑え、濡れた路面や低μ路、あるいは雪道などでも強大なトルクのコントロールが可能になったという。

さらに今回は、フェラーリで初めてとなる後輪操舵機能も採用。「4RM Evo」は、後輪操舵機能も統合し、「4RM-S」と呼ばれることになる。そう、GTC4ルッソは、フェラーリ史上初の4輪駆動4輪操舵モデルとしてデビューしたのである。この4輪操舵デバイスの採用も、GTC4ルッソの「4」を意味するもうひとつのキーワード――といっては大げさだろうか。

後輪操舵システムには、コーナーの立ち上がりなどの際に、ドライバーのステアリング修正を極力抑えて機敏なコーナリングを可能にするダイナミック レスポンス コントロールモデルが組み込まれている。 フェラーリとしてスラスト ベクタリング コントロール(推力偏向制御)の概念を初めて導入し、積極的に後輪の向きを変えることで、タイヤが発生する縦方向の過剰なグリップを横方向のグリップへと活用するのだという。これによって限界域での動きがマイルドになるだけでなく、コーナリングスピードがより向上するはずである。