ウルベルク|SIHH 2016 ジュネーブサロン速報|URWERK

URWERK|SIHH 2016 ジュネーブサロン速報

SIHH2016|ジュネーブサロン特集

URWERK|ウルベルク

プロダクトデザインとメカニズムの面白さ(1)

扇型のミニッツトラックによって、時刻を表示する機構が印象的なウルベルクがSIHHに初参加。ウルベルクといえば、得意なメカニズムとデザインだが、新たに考案された精度の自動測定機構や女性のために開発された新作が会場でも話題となった。

Text by KAWADA Akinori

独特の計時方式、新しい自動測定装置に目を見開かされる

ウルベルクは、時計師フェリックス・バウムガルトナー氏とデザイナーのマーティン・フレイ氏が設立。特にひと目見たら忘れられないユニークな時刻表示「アワーサテライト機構」は世界各国の時計愛好家の間で注目を集め、支持が広がるブランドだ。

昨年発表された「UR-105TA」のプロモーション映像

 この「アワーサテライト機構」は、バウムガルトナー氏が開発。世界でも希な回転ディスクによる時刻表示方法で、世界で高く評価された。その最新作では、4つの回転ディスクを使用した機構が登場。フレイ氏の製作にも手間がかかっており、熱心な支持者が生まれるのも当然の仕上がりだ。そんなメンズモデルのほかに、存在感のある宝飾仕様のレディースも今回は用意されている。

それと同時に、これまでにない、精度自動測定機能を持つ、“発明”と称するにふさわしい腕時計も登場した。電子デバイスによって機械式時計の測定を行うというのは、これまでにないエポックメイキングな仕組みだ。ウルベルグは、こうした新しい時計機構の発展を期待させる技術力を持ったブランドといえる。

爬虫類の皮膚や樹木の表面を思わせる迫力の外装

「UR105 T-REX」のT-REXとは、ご存知「ティラノサウルスの分類名(ティラノサウルス・レックス)」のこと。そのモデル名のとおり、外装を多う装飾は、まるで恐竜の皮膚のようだ。

外装だけでなく、12時位置にある大型リューズも爬虫類の表皮のように仕上げられている。それらはスイス時計の伝統的な金属の装飾方法「クル・ド・パリ」と呼ばれる手法が採用されている。この模様は緩やかに曲線を描きながら、6時方向にかけて模様が次第に大きくダイナミックになっていく。これらの工程を経て、さらに細かな砂を吹き付けて光沢を抑えるサンドブラスト加工、そして酸化処理を施されると、素材のブロンズの質感と相まって見事なマットブラックが現れる。ひとつひとつの緻密な職人技が「UR105 T-REX」を形作っている。

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計時機構は、アワーサテライトと呼ばれる4つの回転する円盤を使用したものだ。この回転する円盤には、それぞれ3つの時刻を表示するための数字が刻まれている。腕時計の6時位置で“時”を示し、ケースの外周に沿って刻まれた目盛りで“分”を示す。

ゼンマイを巻き上げるための機械式自動巻き機構もユニークな機構を採用している。自動タービン制御と呼ばれるこの機構は、腕時計のどんな動きもローターが敏感に反応して巻き上げる“フル”モードと、自動巻き機構を停止させ、手巻きだけで巻き上げを行う“ストップ”モード、ローターの巻き上げ効率を下げてゼンマイの巻き過ぎを防止する中間モードを選択できる。ゼンマイ残量や着用者の活動に応じた巻き上げ方式を選べる秀逸な機構だ。

独創的なメカニズムが気になる時計ファンに、ぜひ出会ってほしい1本だ。

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UR-105 T-REX
ケース|ブラックでコートしたブロンズ、ケースバックはブラックPVD加工チタン
サイズ|縦53×横39.5mm
厚さ|16.8mm
ムーブメント|自動巻き(Cal.UR 5.02)
機能|4つの回転する円盤で時刻を表示するアワーサテライト機構
ストラップ|アリゲーター
防水|3気圧
限定数|22本
発売時期|2016年4月
価格|880万円(税別)

Page02. フェミニンな香りを発する「UR-106」

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