ヴァン クリーフ&アーペル|SIHH 2016 ジュネーブサロン速報|VAN CLEEF & ARPEL

SIHH2016|ジュネーブサロン特集

VAN CLEEF & ARPEL|ヴァン クリーフ&アーペル

詩情のあふれる世界を文字盤に紡ぎ出す(1)

ヴァン クリーフ&アーペルは、ハイジュエリーとポエティック コンプリケーションを柱として、新作を発表したが、やはり注目したいのはポエティック コンプリケーションである。2016年も、文字盤に詩心にあふれる世界が展開された。

文/河田昭則

モチーフの造形も見事で魅入られてしまう

ヴァン クリーフ&アーペルのポエティック コンプリケーションは、毎年の楽しみの一つである。ある時は宇宙の神秘を、ある時は情感あふれるストーリーを、文字盤に出現させ、文字通りに、時計を詩的な(ポエティック)なものに仕立て上げる。ジェムセッティングも、名立たるハイジュエラーらしい素晴らしさで、時計に華やな彩りと輝きを与える。

2016年は、そんなポエティック コンプリケーションの充実ぶりが際立っている。ここで紹介するうちの2本は、美しく、独創的なことに加えて、メカニズムという点でも傑出した時計である。「レディ アーペル」の蝶の舞い踊る様や「ミッドナイト」のダイヤが発光する仕組みなど、ヴァン クリーフ&アーペルの追求する哲学と美が見事に反映されていることを感じるばかりだ。

腕時計に詩情を込め、手放し難い魅力を作り上げる点で、ヴァン クリーフ&アーペルの独自性が反映された新作である。

雲間に現れる蝶の動きに注目

この時計「レディ アーペル ロンド デ パピヨン」は、ただ見ているだけでも楽しいが、それが計時のメカニズムと結びついているだけに、時計として秀逸である。

文字盤のセンター付近には、雲のモチーフが置かれ、蝶とツバメも配されている。漫然と眺めているとわずかずつ、蝶も燕も動き、蝶が隠れると、別の蝶が現れる。その後、都合3匹の蝶が1時間のうちに現れ、文字盤の上を動き、それに連れてツバメも少しずつ動く。

実は、ツバメは、12時間かけて左の翼の先が、扇型のアワートラックをなぞり、12時に達するとゼロ位置へ瞬時に戻るレトログラード式の時針となっている。蝶は分針の役割を果たし、バリアブル スピード ミニッツと呼ばれるシステムが雲の下に隠されている。雲の下に蝶のモチーフをセットしたディスクが3枚セットされており、リレーするように蝶が出現するよう設計されている。

これだけでも精妙なメカニズムだが、ケース8時位置のボタンを押すとさらなるスペクタクルが待っている。蝶が現れ、飛び、また雲に隠れるという動きをスピードあげて繰り広げる。そんなオンデマンド アニメーション機構も装備しているのである。

VAN CLEEF & ARPEL│ヴァン クリーフ&アーペル1-2

うららかな春を思わせる光景は、高度なエナメル技法によるモチーフで形作られており、ベゼルにセットされたダイヤモンドとともに、時を美しく表現する演出は、さすがだ。

1-5

レディ アーペル ロンド デ パピヨン
ケース|18Kホワイトゴールド(ダイヤモンド付き)
直径|38mm
厚さ|12.3mm
ムーブメント|自動巻き
機能|レトログラード式時針、バリアブル スピード ミニッツ、オンデマンドアニメーション
ストラップ|アリゲーター
防水|3気圧
発売時期|9月予定
予価|1410万円(税別)

Page02. 盤面の星が文字通りに輝く機械式時計

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ヴァン クリーフ&アーペル ル デスク

0120-10-1906

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