パルミジャーニ・フルリエ|SIHH 2016 ジュネーブサロン速報|PARMIGIANI FLEURIER

SIHH2016|ジュネーブサロン特集

PARMIGIANI FLEURIER|パルミジャーニ・フルリエ

ブランドの創立20周年を記念する新ムーブメントを発表(1)

パルミジャーニ・フルリエでは20周年のメモリアルモデルとともに、まったく新しいムーブメントのプロトタイプが公開された。ゼンマイの駆動時間を伸ばす方法として多く用いられてきたのが、ゼンマイの強化が定説とされてきた。ところが、今回発表された新ムーブでは、まったく逆のアプローチで考えられているという。そんな新技術の最前線にもスポットを当てたい。

文/河田昭則

パワーリザーブを飛躍的に伸ばす新技術を公開

ミシェル・パルミジャーニ氏が立ち上げたマニュファクチュール、パルミジャーニ・フルリエは創立20周年を迎える。この記念すべき年の新作発表で発表されたのは、従来のゼンマイを数週間に伸ばす研究開発中というムーブメントだった。エスペラント語で、“永遠”を意味する「センフィネ」と名付けられているという。

PARMIGANI FLEURIER|パルミジャーニ・フルリエ-327-1-1
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航空宇宙産業で用いられる特殊な弾力素材により、あまねく脱進機のパーツを製造する。脱進機の形態は、懐中時計の時代のグラスホッパー脱進機とし、非常に細かにテンプの振動を制御する。しかし、パーツ同士の摩擦を低減させ、パーツそれぞれも弾性を発揮することで、パワーロスが極めて小さく、パワーリザーブの時間の延長を図れるという。現在、プロトタイプにより、耐衝撃性や温度変化への適応性の向上など実用化に向けての開発段階にあるという。

ブランド初の一体型クロノグラフで20周年を祝う

多くクロノグラフムーブメントは、基本となるベースムーブメントに、クロノグラフ機構を載せたプレートを取り付ける、モジュール方式で作られている。このベースムーブメントとクロノグラフ機構を分けることなく設計・製造されるのが一体型クロノグラフだ。当然、設計も製造も難易度は高い。なにしろ、ミシェル・パルミジャーニ氏ほどの熟練の時計師が一度作ってみたかったとコメントするほどなのだから。

PARMIGANI FLEURIER|パルミジャーニ・フルリエ-327-1-1
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そう、この「トンダ クロノール アニヴェルセール」は、20年記念モデルというだけでなく、ブランド初の一体型クロノグラフムーブメント、キャリバーPF361を搭載するという点でも記憶に残るモデルだ。

記念碑的モデルだけに機能や作り込みも半端ではない。スプリットセコンド機能、ビッグデイトを搭載し、振動数は毎時3万6000振動の超ハイビート。高品位のコラムホイール方式で、現代のクロノグラフらしい垂直クラッチを採用する。

地板や受け板などのパーツは18Kゴールド製で、シースルーバックから覗くその姿は、神々しいほどだ。そんな貴重なクロノグラフを愛好家なら、なんとか手に入れたいものだ。

PARMIGANI FLEURIER|パルミジャーニ・フルリエ-327-1-1

トンダ クロノール アニヴェルセール
ケース|18Kホワイトゴールド
直径|42.1mm
厚さ|14.6mm
ムーブメント|手巻き(Cal.PF361)
機能|スプリットセコンド・クロノグラフ(30分積算計、12時間積算計)、日付表示(2枚のディスクを使うビッグデイト)
*グランフーエナメル ダイヤル
ストラップ|アリゲーター(エルメス製)
防水|30m
限定数|25本
発売時期|2016年夏予定
予価|1822万5000円(税込)

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