EAT|至福のアロマ―The Cream of the Crop Coffee
LOUNGE / EAT
2015年3月2日

EAT|至福のアロマ―The Cream of the Crop Coffee

The Cream of the Crop Coffee|ザ クリーム オブ ザ クロップ コーヒー

至福のアロマ

世界最高品質のコーヒーを提供するザ クリーム オブ ザ クロップ コーヒー。清澄白河と渋谷ヒカリエにこの4月、2つの店舗がオープンする。

Text by SUZUKI Fumihiko (OPENERS)

筆舌に尽くせない香り

トウモロコシからつくられたという、エコロジカルなカップにたっぷりといれられたコーヒーを手渡され、「さてその味やいかに」と、口に近づけたところで、手がとまってしまって飲めなかった。香りがよいのだ。あまりに香りがよいから、香りを楽しんでしまって飲めない。筆舌にてこの香りを描くの不可能を承知でいえば、果実のように爽やかで、甘ずっぱいアロマだった。

「The Cream of the Crop Coffee(ザ クリーム オブ ザ クロップ コーヒー)」というコーヒー店が、この4月、東京にオープンする。20日(金)に清澄白河に、26日(木)に渋谷はヒカリエ1階に。最初に書いたのはその清澄白河店の開店記念イベントでのことだ。渋谷店が“いかにもコーヒー店”という外観であるのにたいして、清澄白河店はどちらかといえば工場、あるいはアトリエといった雰囲気。また事実そのとおりの役割をになう場所だから、仕切りがない2階分の高さがある建物の内部では、コンクリートフロアの中央に米国製ハイテク焙煎機が鎮座し、ロフトにはコーヒー豆の入った麻袋がどっさりとつまれている。ここで焙煎された豆が、渋谷店にも運ばれる。


清澄白河店でローストされるコーヒー豆


渋谷ヒカリエ店

豆は、ひとまず4種類が用意されるという。どれがあたるかは、その日のお楽しみだけれど、どれも独自のルートから仕入れた、ほかでは味わうことのできない、世界最高品質の特殊な豆だ。これを「ピエール マルコリーニ カフェ」でも活躍したローストスペシャリスト、林 大樹が焙煎する。

The Cream of the Crop Coffeeのコーヒーの特徴は、最初にいったようにその香りのよさだ。コーヒーの香りは豆で7割、焙煎で2割が決まるという。残り1割がなにかはつまびらかではないけれど、The Cream of the Crop Coffeeのあるスタッフは愛情だと言う。

かくして1割の愛情をふくんだ開店記念日のコーヒーは、4種類のなかでもスタッフ間で一番人気の豆をつかったものだった。味もさっぱりとさわやかで、飲みやすい。工場のようだといった清澄白河店だけれど、座ってコーヒーを楽しむためのスペースも用意されている。ここはスタッフの作業場でもあるから、コーヒーが生まれる現場にいる感覚がおもしろいし、開放的で居心地のいい空間だ。

入り口のカウンターでカップに入れられたコーヒーも豆もテイクアウトできるけれど、店内にはサンドイッチやピエール マルコリーニのお菓子もそろっていて、これがまたオイシイ。これからの季節、散歩の目的地に設定することを、個人的にはオススメしたい。

The Cream of the Crop Coffee|ザ クリーム オブ ザ クロップ コーヒー
清澄白河ファクトリー

東京都江東区白河4丁目5番-4
TEL.03-5809-8523
営業時間|10:00-18:00(暫定)

The Cream of the Crop Coffee|ザ クリーム オブ ザ クロップ コーヒー
渋谷ヒカリエ

東京都渋谷区渋谷2丁目21番-1 渋谷ヒカリエShinQs 1階
TEL.03-6434-1567
営業時間|8:00-21:00

           
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