ルノー ルーテシア R.S. トロフィーに試乗|RENAULT

ルノー ルーテシア R.S. トロフィーに試乗|RENAULT

CAR IMPRESSION

Renault Lutecia Renault Sport Trophy
ルノー ルーテシア ルノー・スポール トロフィー

ルノー ルーテシア R.S. トロフィーに試乗

最新ホットハッチの最高峰

「ルーテシア」のルノー スポール モデルで、日本市場においてこれまで最もスポーティだった「シャシー カップ」に代わり新たに導入された「トロフィー」。シャシー カップよりもさらに高いレベルのチューニングが施された同モデルに、モータージャーナリスト大谷達也氏が試乗した。

Text by OTANI TatsuyaPhotographs by ARAKAWA Masayuki

「シャシー スポール」と「トロフィー」の2モデルで幅広いニーズに対応

これはルノーに限らず輸入車メーカーの多くにいえる傾向ながら、日本は他国に比べて販売台数全体に対するスポーツモデルの比率がとりわけ高い市場として知られている。このため、たとえばメルセデスの日本における販売台数は世界全体で見たときに5位だけれど、AMGに限っていえば3位に躍進する、というようなことが往々にして起きる。つまり、日本人はハイパフォーマンスカー好きなのだ。

同じことはルノーについてもいえる。ルノーの日本での販売台数は5,000台弱。世界全体では270万台も販売している大メーカーにとって、誠に申し訳ないけれど5,000台はとるに足らない数字だ。けれども、ルノー スポールに限っていえば、その販売台数は992台で、これまた世界第3位にあたるという。それにしても、ルノー スポールが用意されているのは「メガーヌ」と「ルーテシア」だけなのに、そのルノー スポール モデルだけで日本の販売台数の1/5を占めてしまうとは、これまた驚きのデータだといえる。ちなみに、ルノー スポール モデルがルノー全体に占める割合をグローバルに見ると、わずか5パーセントでしかないそうだ。

RENAULT LUTECIA RENAULT SPORT TROPHY|ルノー ルーテシア ルノー・スポール トロフィー
RENAULT LUTECIA RENAULT SPORT TROPHY|ルノー ルーテシア ルノー・スポール トロフィー

そんな“ルノー スポール好き”の日本人だから、モデル選びも世界標準とは少し違ってくる。実は、「ルーテシア(海外ではクリオ)」のルノー スポールといっても、チューニングのレベルに応じて「シャシー スポール」「シャシー カップ」「トロフィー」と3段階が用意されており、この順にチューニングのレベルは高くなっていく。で、よその国であればいちばんソフトなスポールが売れ筋なのに、これまでスポールとカップの2種類を用意していた日本では圧倒的にカップのほうが好評を博してきたという。つまり、ここにも日本人のスポーツモデル好きの傾向が現れているのである。

こうした市場の動向を受けて、ルノー ジャポンはカップよりもさらにハードなトロフィーの導入を決定。今後はスポールとトロフィーの二本立てとする方針を固めた。ちなみに、通常トロフィーは限定販売されるだけで、カタログモデル化されるのは今回が初であると同時に、日本だけの特別な対応だとか。また、カップとトロフィーの二本立てではなくスポールとトロフィーの組み合わせとしたのは、はっきりと性格の異なる2モデルを導入することで幅広いニーズに応えることが狙いだったようだ。