新型ポルシェ911に試乗|Porsche

新型ポルシェ911に試乗|Porsche

CAR IMPRESSION

Porsche 911 Carrera|ポルシェ 911 カレラ

新型ポルシェ 911に試乗

911らしさは健在なり

スポーツカーにも、高い環境性能が求められる昨今。長年にわたってスポーツカーの第一線を走り続けてきたポルシェ「911」といえども、例外ではない。991型と呼ばれる現行モデルのマイナーチェンジにさいし、パワートレーンが大幅に刷新されたのだ。はたして、ターボ化とダウンサイジング化が果たされた新型911は、いかなる走りを見せるのか。国際試乗会に参加したモータージャーナリスト、河村康彦氏によるインプレッションをお届けする。

Text by KAWAMURA Yasuhiko

“リファインの連続”の歴史

継続は力なり ―― 恐らくはポルシェ「911」ほどに、そんなフレーズがふさわしく聞こえるスポーツカーはないだろう。

何しろ、その歴史は半世紀以上。独特の“かえる顔”に猫背型のボディ。水平対向デザインを採用した6気筒のエンジン。そして、そんな心臓部をボディ後端の低い位置に積むリアエンジンのレイアウト等々、ほかの誰とも異なるアイデアを採り入れながら、常に”世界最高のスポーツカー”と自他ともに認める走りのポテンシャルを具現してきたのが、初代モデルが1964年に誕生という911であるわけだ。

もちろんこの間に、周辺メーカーから最新のアイデアとテクノロジーを駆使した魅力的なスポーツカーが、次々投入されて来たことは言うまでもない。

PORSCHE 911 Carrera|ポルシェ 911 カレラ

Porsche 911 Carrera S

PORSCHE 911 Carrera|ポルシェ 911 カレラ

そんな強豪たちと伍して戦うのみならず、長い時間のうちに変化を遂げる法規や社会情勢への対応、そして人々の嗜好の移り変わりなども考慮する必要があるとなれば、そんなこのモデルの歴史が“リファインの連続”の歴史であったことも、また真なりであるはず。

ほかに例を見ないこうした長寿モデルであるからこそ、常に世界のトップランナーと認められるためには、より多くの困難を乗り越えてくる必要があったはず。

そして、時代の流れとともに次々現れる険しいハードルを乗り越えてなお、世界の最先端をいくポテンシャルの持ち主だと常に認められてきたからこそ、このモデルには畏敬と羨望のまなざしが注がれるのだ。

そんなポルシェ911に、また新たな試練が迫って来た。