安積朋子が語る「好きなデザインを身につける意味」|MARGARET HOWELL idea watch

MARGARET HOWELL idea watch|安積朋子が語る「好きなデザインを身につける意味」

働く女性を輝かせる時計

MARGARET HOWELL idea watch|マーガレット・ハウエル アイデア ウォッチ

プロダクトデザイナー安積朋子が選んだのは、ブランド誕生20周年記念モデル

「好きなデザインを身につける意味」

デザイナーのマーガレット・ハウエルさんが個人的に好きで、時代を超えて再評価したことで世界的に人気が高まった英国・老舗家具メーカー「ERCOL(アーコール)」社が、日本人で初めてデザイナーとして起用したのがロンドン在住の家具・プロダクト&空間デザイナー安積朋子さん。デザインに厳しい目をもつ彼女が選んだのは、1月1日に発売されたばかりの「MARGARET HOWELL idea watch(マーガレット・ハウエル アイデア ウォッチ)」20周年記念モデル。「好きなデザインのものを身につけて自分らしくいるためには、量産製品のスマートフォンを身近に置くよりも、私は工芸品のような品格のある腕時計を選びます」と語ります。

Photographs by TATEMATSU TomoyukiText by KAJII Makoto

着つづけて感じるマーガレット・ハウエルの魅力

マーガレット・ハウエルさんのこだわりの審美眼でセレクトされたファニチャーやホームプロダクトなどを揃える「MARGARET HOWELL HOUSEHOLD GOODS(マーガレット・ハウエル ハウスホールドグッズ)」で扱われているアーコール社のために昨年、新作のダイニングチェア「Flow」をデザインしました。

MARGARET HOWELL idea|マーガレット・ハウエル アイデア02

昨春にミラノの家具見本市で発表しましたが、「Flow」のイギリスでのお披露目の場所として、アーコール社とゆかりの深いマーガレット・ハウエルのショップで、メディアを招待したプレス・ブレックファーストを開催。Flowチェアに座って朝食を食べながら、デザインや開発の経緯などをお話ししました。

個人的には、Wigmore Street(ウィグモア ストリート)の店舗がオープンしたときからずっとマーガレット・ハウエルのファンです。品質の良さと、タイムレスな印象なのに流行遅れな感じがまったくしないところが素晴らしいです。今回の撮影で着たものは、3年ほど仕事着や旅のアイテムとして着つづけている「MHL.」のドレスで、デニムが少し色あせてから、より心地良く感じるようになりました。

時計のなかの“小さなチャーム”に気づいてほしい

私はヴィンテージの時計が好きで、一番のお気に入りはスイス「Record」の1950年代のものです。ステンレスのケースにピンクゴールドのフェイスのものですが、今は修理中で身につけられないので、最近は古色漂う「Lemania」の40年代後半のものを使っています。実用的で読みやすいフェイスのものが好みです。

今回私が選んだのはマーガレット・ハウエル アイデア ウォッチ20周年記念モデルです。実際に身につけてみると、女性らしい優しい印象で控えめな存在ながら、ほとんど本人しか気づかないような“小さなチャーム”があって、それが忙しい毎日に心理的なうるおいを与えてくれるような、そういう雰囲気が気に入りました。

MARGARET HOWELL idea|マーガレット・ハウエル アイデア04_215
MARGARET HOWELL idea|マーガレット・ハウエル アイデア04_215
MARGARET HOWELL idea|マーガレット・ハウエル アイデア04_215

デザインポリシーと、英国デザインの魅力

私の仕事はデザインですが、インテリアデザインの場合は、ブランドのイメージと品質、そして「今」の雰囲気を空間を通して伝えることがミッションだと思っています。家具やプロダクトの場合は、依頼されたメーカーの一番洗練された技術やイメージを継承しながら、暮らしに寄り添って長く使われる「タイムレスなデザイン」を目指します。できるだけ素材の無駄が出ないことや、重ねたり畳んだりして輸送のときの環境負荷を減らすことも心がけます。

アーコール社との仕事でも、伝統的な職人技法の曲木による技術と、現代のライフスタイルにフィットするデザイン性、さらにスタッキングができる機能性を兼ね備えたデザインを追求して、Flowチェアができあがりました。

イギリスのデザインの魅力は、古いものを大切に使いながら、そこにあたらしいものを持ち込む組み合わせだと思います。歴史的にも、日本やアジア、アフリカの工芸などを持ち帰ってイギリスの室内に飾って異文化の香りを楽しんだ伝統があり、そんな組み合わせの妙で、背景に歴史がにじむ場所にモダンなものを置くと、あたらしいものの斬新さがより光ったりします。

逆に、モダンな背景には使い込まれた古いもののもつ存在感がストーリーを添えたり。マーガレットさんが選ぶプロダクトには、工業が発展した国の近年の伝統をも大切に伝えるアイテムがたくさんあって素晴らしいです。

MARGARET HOWELL idea|マーガレット・ハウエル アイデア03_862

充実感が満ちてくる“私の時間”とは

プライベートで好きな時間は、クラシックのコンサートに出かけるとき。リラックスしながらも、どこか身体の奥の方にある感覚が刺激される感じが楽しくて。マーガレット・ハウエルの店舗の隣にあるウィグモア・ホールで、世界各地から集まる素晴らしいミュージシャンたちの演奏に触れるのがとても好きな時間です。一日のなかで好きな時間は、猫脚のバスタブで、大好きなアニスの香りのお風呂に浸かって本を読むときですね。

仕事では、メーカーの人たちと試行錯誤を重ねて完成させた家具が、売り手の紹介を通じて使い手に届くその瞬間に立ち合うようなとき、私の仕事が暮らしのなかで役立って、それが産地の技術を使いつづけるきっかけになることを確認できるときにとても充実感を感じます。

また、今手がけているインテリアの仕事では、大事に作られる商品群が素敵に見えるよう、どうやって魅力的な空間を周りに作ろうか……と模型を作りながら考えている瞬間がとても好きです。

自分らしくいるための小さなオブジェ

時計を身につける喜びや楽しみは、大切なジュエリーを身につけるのとおなじ。自分らしくいたり好きなものを身近に感じる「ちょっとした贅たくを忘れない」という面と同時に、私はヴィンテージの時計をつけるようになってからは「歴史をもった小さい精巧なオブジェを、今はわたしが気をつけて使って、いつかつぎの持ち主に引き継ぐ」役割のようなものを感じています。

MARGARET HOWELL idea|マーガレット・ハウエル アイデア07

この20周年記念モデルも、自分のキャラクターを表したり、服とのバランスを考えたり、あるいはジュエリー感覚で合わせたり、いろんな女性像が広がるデザインだなと思います。

安積朋子|AZUMI Tomoko
家具・プロダクト&空間デザイナー
1966年広島生まれ。1989年京都市立芸術大学環境デザイン科卒業。1995年Royal College of Art、MA(修士)Furniture科卒業。1995年パートナーシップAZUMI開始。2005年ソロでのデザイン事務所「t.n.a. Design Studio」設立。2005年より『Royal College of Art』講師、『London Metropolitan University』客員研究員。2007年よりグッドデザインアワードの選考委員
「t.n.a. Design Studio」http://www.tnadesignstudio.co.uk/

問い合わせ先

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Tel. 03-5613-8278 9:30~12:00/13:00~17:00(祝日を除く月~金)

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