新型プリウスのプロトタイプに試乗|TOYOTA

新型プリウスのプロトタイプに試乗|TOYOTA

CAR IMPRESSION

Toyota Prius|トヨタ プリウス

新型プリウスのプロトタイプに試乗

走りも快適性も大きく進化

フルモデルチェンジを受け、4代目へと進化した新型プリウス。12月9日のデビューに先駆け、11月にはそのプロトタイプの試乗会が富士スピードウェイにて開催された。同試乗会に参加したモータージャーナリスト、小川フミオ氏によるリポートをお届けする。

Text by OGAWA Fumio

従来型から一新されたシャシー

常にもっとも期待されるクルマ。そう呼んでいいのが、トヨタ「プリウス」だろう。歴代を見ていても、発売前から大きな注目を集めてきた。いま高い関心を集めているのは、4代目プリウス。2015年の東京モーターショーにも姿を現し、12月9日に発売された同モデルだが、それに先んじて、11月にプロトタイプの試乗会が開催された。

11月末には、ISIS(イラクとシリアのイスラミックステート)による悲惨なテロに遭遇したパリで、気候変動枠組条約締約国会議(COP)が開催された。2050年には、ハイブリッド車や燃料電池車の比率を高めて新車の走行時のCO2(二酸化炭素)排出量を、2010年比で9割減らすとしたトヨタ自動車。パリでのCOP21と歩調を合わせたかのような、新型プリウス(プロトタイプ)のお披露目だった。

Toyota Prius|トヨタ プリウス
Toyota Prius|トヨタ プリウス

新型プリウスに惹かれるのは、燃費コンシャスなユーザーばかりでない。ジャーナリストも同様だ。従来と基本的にはおなじ1.8リッター4気筒のアトキンスンサイクルエンジンに、電気モーターを組み合わせた、トヨタ独自のシリーズパラレルハイブリッドによる前輪駆動という構成も引き継いでいる。しかし「走りの質は大きく変えました」とトヨタ自動車の担当者は胸を張る。外観が、燃料電池車の「MIRAI」とのつながりを感じさせる斬新なイメージになっただけでない。内容的にも大きく前進していることが強調されているのだ。

新型プリウスと書くのは時期尚早なので、ここではプリウス プロトタイプ(以下、プロトタイプ)としよう。従来型と比較して、大きく変わったのは、シャシーだ。トヨタが「TNGA」(トヨタニューグローバルアーキテクチャー)と呼ぶ新世代のプラットフォーム戦略の第1弾として開発されているという。

Toyota Prius|トヨタ プリウス
Toyota Prius|トヨタ プリウス

車体寸法は、全長4,540mm、全幅1,760mm、全高1,470mmが、トヨタの社内測定値。現行モデルと比較すると、全長で60mm長く、全幅で15mm広く、全高で20mm低くなっている。2,700mmのホイールベースは同一だ。空力はCd値に0.24とだいぶ低い。

とりわけ低重心化が強調されている。今までの弱点として「走りの楽しさ」を挙げた開発陣。新型プリウスが目指すのは、あたらしいシャシーによるハンドリングのよさだという。

プロトタイプは、プリウスなのだがプリウスでない。従来から想像できないぐらいだ。