東京モーターショーに集結した、カーメーカーのVIPインタビュー|MINI

東京モーターショーに集結した、カーメーカーのVIPインタビュー|MINI

CAR FEATURES

MINI|ミニ

MINI 製品開発責任者 デイビッド・アルフレッド・フェルフィノカマオ氏

MINIのコアバリューは“ゴーカートフィーリング”

東京モーターショーで、2代目となった新型「MINI クラブマン」を披露したMINI。季節に応じたファッションをまとった男女のモデルを配した展示で、来場者の注目を集めた。MINIの製品開発責任者であるデイビッド・アルフレッド・フェルフィノカマオ氏に、今後の戦略や商品展開について聞いた。

Text by OGAWA FumioPhotographs by ARAKAWA Masayuki

MINIシリーズの多様化によって目指すもの

東京モーターショーで、「MINI」のブースはおもしろかった。ショーでもっとも大事なことは車両を見せることだが、商品の内容を伝えるやり方はさまざまだ。数字の羅列にならないでやるにはどうしたらいいか。MINIは各所に、米国的なトラッドファッションに身を包んだ若いカップルを模したモデルを配備した。夏はマリン、秋はカーディガン……といった具合だ。ライフスタイルブランドを標榜するMINIだけのことはある。

見目うるわしいモデルが傍らにいたのは「MINIクラブマン」という新型車。2代目になった今回は、ボディが完全な4ドアとなったうえに、サイズも大きくなった。「プレミアムコンパクト化はこのセグメントが成長しているからです」。そう話すのは、来日したデイビッド・アルフレッド・フェルフィノカマオ氏。MINIにおける製品開発責任者だ。

――新型MINIクラブマンでは、全長4253mm(先代は3980mm)にまで車体が大型化したのも驚きでした。この製品の企画にはいかなる背景があるのでしょう。

バリエーションを増やしていくことじたいは、オリジナルミニとおなじです。かつてもクラブマンというエステート(ワゴン)モデルがありましたから。現在の顧客は単純なラインナップを好みません。ボディにしてもエンジンにしても多様化を好みます。そこで核になるモデルの周囲にバリエーションをつくっていくのが、私たちの考えかたです。

デイビッド・アルフレッド・フェルフィノカマオ氏

デイビッド・アルフレッド・フェルフィノカマオ氏

MINI Cooper Convertible|ミニ クーパー コンバーチブル

MINI Cooper Convertible

――モデルの多様化によって目指すところは、顧客に継続的にMINIを買ってもらうことでしょうか。それともあたらしい顧客を獲得することですか。

少なくともMINIクラブマンに関しては、新しい顧客を狙っています。あたらしいアーキテクチャー(プラットフォーム)を使い、車体をやや大型化することで、プレミアムカー・セグメントという従来MINIがもっていなかったひとつ上のセグメントへの参入を果たしました。なにしろこのセグメントは、いま急成長していますから。

――MINIクラブマンは、顧客にいかなるベネフィットをもたらしてくれるでしょうか。

広々した室内空間をもち、都市内だけでなく、長距離の移動も快適にこなすことができるはずです。なにより従来のMINIとは異なる機能をもっています。これはとても重要なことだと思いますね。2001年にあたらしいMINIが出たころ購入してくれた顧客はそれなり年齢が上がり、ライフステージがちがうレベルに移っているはずです。MINIは運転していたいけれど、もう少し大きなモデルがあれば、という声をよく聞きました。そこでMINIクラブマンによって、若いひと、ミドルエイジ、ある程度歳をとったひと、年齢に関係なく、あらゆる層へアピールしていきたいと思います。

そのために、ウォール・ストラテジーを採用したという。聞き慣れない名前だが……。