成功の陰にあった苦しみ、そして激しい愛を描く『SAINT LAURENT サンローラン』|MOVIE
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2015年11月16日

成功の陰にあった苦しみ、そして激しい愛を描く『SAINT LAURENT サンローラン』|MOVIE

MOVIE|成功の陰にあった苦しみ、そして激しい愛

“モードの帝王”の真実に迫る『SAINT LAURENT サンローラン』

伝説のデザイナー、イヴ・サンローラン。その輝かしい成功の影にあった苦しみや激しい愛について描く『SAINT LAURENT サンローラン』が、12月4日(金)より、TOHOシネマズ シャンテほかで全国順次公開される。

Text by YANAKA Tomomi

演技派ギャスパー・ウリエルがサンローランを熱演

2014年のカンヌ国際映画祭に出品された、イヴ・サンローランを題材にしたふたつの作品。『イヴ・サンローラン』が、イヴ・サンローラン財団の正式な公認をとっていたのにたいし、“公では語れなかった真実に迫る”と謳う、もうひとつの『SAINT LAURENT サンローラン』が日本にも上陸する。

1967年、イヴ・サンローランはデザイナーとして成功の階段を駆け上がっていた。その名声はアンディ・ウォーホルから「僕たちは20世紀後半の二大アーティストだ」と称えられたほど。だが、次第にサンローランはあたらしいデザインを生み出すプレッシャーに押しつぶされていく。ブランドの経営を一手に引き受け、人生のパートナーでもあるピエール・ベルジェの保護者のような愛もときに重かった。

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1970年代に入り、ミューズとして彼を支えるルルや、悪い遊びにふけるモデルのベティ、そして危険な愛人ジャックらと刹那的な快楽を追い求めているうち、ついにサンローランは1枚のデザイン画も書けなくなってしまう――

メガホンをとったのは『メゾン ある娼館の記憶』のベルトラン・ボネロ監督。サンローランの人生でもっとも輝き、もっとも堕落した10年間を、うつくしくスタイリッシュな映像で描き出している。主役のサンローランは『ハンニバル・ライジング』で若き日のレクター博士を怪演したギャスパー・ウリエルが熱演。またカンヌ史上はじめて女優としてパルムドールを受賞し、まもなく公開される『007 スペクター』でのボンドガール役でも話題のレア・セドゥら注目の俳優が出演する。

『SAINT LAURENT サンローラン』
12月4日(金)より、TOHOシネマズ シャンテほか全国順次ロードショー
監督|ベルトラン・ボネロ
出演|ギャスパー・ウリエル、ジェレミー・レニエ、ルイ・ガレル、レア・セドゥ、ヘルムート・バーガー
配給|ギャガ
2014年/フランス・ベルギー/151分/R15+
http://saintlaurent.gaga.ne.jp

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