女性らしいセクシーさと、優雅な威厳を同時に実現

ファッション、それもとくにモードのシーンにおいて、世界的に活躍している冨永愛さん。15歳でデビューして以来、数かずのトップブランドと仕事をしてきた、日本を代表するモデルである。モデルであると同時に母でもあり、そしてWFP（国連世界食糧計画）オフィシャルサポーターも務めるなど、チャリティ活動にも積極的にかかわりつづけていることはご存じのとおり。

ファッションを楽しむことと、家族とともにいるというライフスタイル、そしてサステイナブルな社会を目指すことを、おなじフィールドで考えることのできる、まさに私たちのロールモデルとなるような女性だ。

ジョルジオ アルマーニの洋服は、そんな芯のとおった女性にこそふさわしい。例えば、女性の骨格を計算し尽くし、絶妙なラインを描き出すジャケット。女性らしさを損なうことなく優雅な貫録を与えてくれる、ブランドを代表するアイテムのひとつだ。一見シンプルなのだが、足し算ではなく引き算をしていくことで、そのひとの奥にある本質的な魅力を引き出し、より輝かせて見せてくれる。セクシーさとディグニティ（威厳）の両立を実現してくれるのである。

今回は、そんなジョルジオ アルマーニの2012年春夏コレクションを冨永さんに着てもらってのファッション・シューティング。そして撮影後、ジョルジオ アルマーニについて話を聞いた。

――ジョルジオ アルマーニにもっていたイメージは？

冨永　モデルをはじめる前はどのブランドについてもまったく知らなくて。アルマーニを知ったのは10代のころ、モデルをはじめた後ですね。すごく大人なイメージでした。成熟された女性が着るもの、っていう。

――詳しく知りはじめたのはショーに出るようになってから？

冨永　そうですね。たしか2002年の春夏コレクションだったと思います。海外にも活動を広げはじめて、少し時間がたったころに、出させていただきました。アルマーニは数あるブランドのなかでも大御所だし、すごくうれしかったですね。実際ショーに出てみてからは、とても洗練されていて、ほかのブランドとは一線を画していると思いました。

ジョルジオさんって、大御所には珍しく、フィッティングが終わるまでちゃんとバックステージにいるんですよね。最初から最後まで自分が手がけているのって、彼くらいしかいないんじゃないのかな？ 彼自身がすごくパワフルだし、本当に細かいところまでよく見ている。自分が何をやりたいかをはっきり持っているし、完璧主義なんでしょうね。でも私の友人がショーを見に来てくれたときもちゃんとあいさつもしてくれるし、完璧主義であり、堅実で真面目なひと。

――ジョルジオ アルマーニの服への印象は？

冨永　アルマーニの服って、本当に中身をもっている女性が着てこそのアルマーニなんですよね。ショーのときにも思ったのですが、モデルのキャスティングひとつにしても流行のモデルをキャスティングするのではなくて、そういうものに惑わされない彼自身の感覚で選んだモデルを起用していたり。うん、余計なものに惑わされない、自分をもっている女性に、似合う服だと思います。いい意味で“変わらない良さ”というものもあるし。

――今日、2012年春夏の洋服を着てみて、どうでしたか？

冨永　ほかのブランドとはちがうパターンだったり縫製だったり、やっぱりすごく着やすく作られている。そして素材もいい。そういうところが、ああ、アルマーニらしいな、と思いました。人間の身体をよくわかっているんでしょうね。着た女性が、本当にきれいに見えるように計算されていると思う。

――今日着たなかで、読者に薦めるとしたら？

冨永　やっぱりジャケットとパンツじゃない？ 身体がきれいに見えるし、女性らしく、気品もある。本当に自分のいいところを引き出してくれるというか。ジャケットはとくに、首のラインをきれいに見せてくれるからお薦め。襟もとと肩のラインが独特なんですよね。女性にとって、首はとても大事なパーツだし、そういうところもジョルジオはよくわかっていると思う。

冨永愛｜TOMINAGA Ai
神奈川県生まれ。15歳でデビュー以来、世界のトップモデルとして活躍。現在テレビ、ラジオなど活躍の場を広げ、J-WAVE「HAPPINESS」（日曜9時～）、WOWOWプライム「ザ・プライムショー」（金曜18時55分～）のレギュラーパーソナリティを務める。
オフィシャルブログ　http://tominagaai-diary2.sblo.jp/

ジョルジオ アルマーニ ジャパン
Tel. 03-6274-7070