東京モーターショー 2015 リポート|Porsche

東京モーターショー 2015 リポート|Porsche

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Porsche|ポルシェ

東京モーターショー 2015 リポート

2台がワールドプレミアを果たしたポルシェ

今回の東京モーターショーに出展する、数少ないスポーツカーブランドのひとつがポルシェだ。彼らにとって重要な市場であるというこの日本では、「マカン GTS」と、最新パワートレーンを搭載した「911カレラ」の四輪駆動モデルを世界初公開した。

Text by OGAWA FumioPhotographs by ARAKAWA Masayuki

4WDの911にもターボを搭載

フェラーリやランボルギーニといったブランドが出展を見合わせるなか、東京モーターショーで気を吐いていたスポーツカーメーカーがポルシェだ。9台のスポーツカーやSUVを並べ、多くの来場者を惹きつけていた。やはりブランド力は衰えていない、というかんじである。スポーツカーメーカーでありながら、燃費を考え、環境適合性に配慮するなど、市場性をアップデートしているのが、ポルシェの特徴といえる。それだけに、ショーは本来ポルシェにとって、重要なコミュニケーションの場であるはずだ。

ポルシェのブースでもっとも目立つところに展示されていたのは、ワールドプレミアになる追加車種2台である。1台は「911 カレラ 4S」。 911カレラには、じつは大きなニュースがある。フランクフルトの自動車ショーで既報なのだが、911ファミリーの6気筒はターボ化され排気量は3リッターに縮小して効率化がはかられたのだ。東京モーターショーでは、272kWのこのモデルと、さらにパワフルな309kWのカレラ4Sが発表された。どちらも従来モデルより排気量が小さくなったいっぽう、出力は約15kW上がっている。

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911一族の排気量が小さくなったこと。911ターボ以外のモデルでもターボチャージャーを装着したこと。さらに言えば、ポルシェもCO2排出量低減を強く意識しはじめたこと。どれも大きなニュースである。

ただ、東京モーターショーのポルシェのブースで、これらの情報はそれほど強く前面に押し出されていない。スポーツカーのトップトピックスとしてCO2低減への取り組みは似合わないと考えたのだろうか。つねに“クルマがすべてを語る”というかのように、そっけない展示に終始するポルシェのコンセプトは、東京モーターショーでも不変だったということもできる。

「日本はポルシェにとってアジアでは二番目に大きなマーケット。世界では第6位になります。昨シーズンの販売実績は5,000台を超え、19パーセントの伸び率を達成しました。うちスポーツカーが3,169台をしめ、そのなかで1,537台が911です。なので、(あたらしいエンジンを得た)カレラ4が日本でデビューしたことは驚きではありません」。

ポルシェジャパンの七五三木敏幸代表取締役社長は記者会見でそう語った。

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911カレラ 4シリーズは、性能がアップしている。静止から100km/hまでの加速に要する時間は、従来の4.5秒から4.1秒へ、カレラ 4Sでは4.1秒から3.8秒へと大きく向上しているのだ。電子制御で前後輪への駆動力配分をおこなう4輪駆動システムは、反応時間が短縮されたと謳われる。ポルシェ アクティブ サスペンション マネージメントと呼ばれる電子制御ダンパーシステムとのマッチングもよりよくなったというのも注目点だろう。

東京モーターショーでは、さらにもう1台、ワールドプレミアが用意された。