東京モーターショー 2015 リポート|NISSAN

東京モーターショー 2015 リポート|NISSAN

CAR FEATURES

Nissan|日産

東京モーターショー 2015 リポート

2020年を見据え、多様な提案をおこなう日産

2020年の実用化に向けて開発を進めている完全自動運転技術を盛り込んだEV「IDSコンセプト」が、今回の東京モーターショーの話題のひとつとなった日産。おなじ2020年へ向けて、ゲームから抜け出た次世代のスポーツカーと、2020年に免許を取得する若い世代のユーザーをターゲットとしたデジタルガジェット的なコンセプトカーも発表している。5年後にむけて多様なクルマを提案する日産ブースを小川フミオ氏がリポート。

Text by OGAWA FumioPhotographs by ARAKAWA Masayuki

自動運転とドライビングの楽しみが同居

白を基調とした(相変わらず)クリーンでインテリジェントな雰囲気が、日産自動車のブースの特徴だ。コンセプトカーを中心としたショーの目玉は、大きくいうと、2つに分かれているように思えた。ひとつがスポーツ、もうひとつが自動運転だ。

「2020年までに革新的な自動運転技術を複数車種に搭載予定である」とカルロス・ゴーン社長兼CEOが、2013年8月に発言したのを受け、いらい、自動運転技術開発を連綿とつづけてきたという日産自動車。そこから導かれたのが「ニッサン インテリジェント ドライビング」だ。概念としては「ある時にはアクティブに運転を楽しみ、そしてある時には運転から解放され、より創造的な時間を楽しめるものこそが、日産自動車の自動運転車であるという結論に達したのです」(日産自動車)となる。

s_02_nissan-ids-concept

Nissan IDS Concept

s_13_nissan-ids-concept

自動運転技術の象徴として発表されたのが、「IDSコンセプト」。近未来の自動運転のプロジェクトのコンセプトモデルである。60kWhのバッテリーを搭載した電気自動車だ。見るべきところは、パイロットドライブモードとマニュアルドライブモードの設定にある。前者は自動運転。「交通ルールを理解したAI(人工知能)が、道路や交通状況、道路標識などを正しく理解し、その先の状況を予測。安全でスムースな自動運転をおこないます」と説明される。

自動運転中は、乗員は運転を完全にクルマにまかせていられるが、マニュアルドライブモードを選択すると、モニターのディスプレイをはじめ、ドライブを積極的に楽しめるような雰囲気に変わることが想定されている。「安全に気持ちよいドライビングを実現し、クルマを運転する楽しみを多くのひとに感じてもらいたい」とする、日産自動車の考えが、2つのモードを1台のクルマに“同居”させるコンププトを導き出したといえる。

ドライブを楽しみたい気持ちをもつひとは、しかしながら、若い世代には珍しくなるかもしれない。そう考える日産自動車は、ユニークなモデルをつくりあげた。