Leica X1 / Leica D-LUX 5 TITANIUM

Leica X1 / Leica D-LUX 5 TITANIUM

DESIGN & TECHNOLOGY

Leica|ライカ

Leica X1 / Leica D-LUX 5 TITANIUM

ブランド哲学が詰まった、ふたつのコンパクト

ここ2、3年で、手軽に本格的な写真を撮影できるデジタルカメラ、ミラーレス一眼が定番となった。カメラメーカーはこぞってこの分野で画期的な小型機を開発し、多くの一般ユーザーを“フォトグラファー”に変えることに成功している。しかしライカにこの潮流は無縁のようだ。この老舗メーカーはミラーレスという新分野に参入することなく、一眼レフ、レンジファインダーカメラ、コンパクトカメラでその技術とブランド力を発揮。プロダクトとして独自の存在感を放っている。この「ライカ X1」(写真右)、「ライカ D-LUX 5」(同左)も、デジタル全盛の時代においてなお、ブランドとしての哲学を体現した製品である。

Text by Shu SUGIURA(OPENERS)Photos by JAMANDFIX

ライカ X1のマニュアル撮影で、自分だけの作品を

「ライカ X1」は、2009年発売のドイツメイドにこだわったコンパクトカメラ。スチールグレーとブラックの2色を展開する。

まず特筆すべき点はイメージセンサーの大きさ。画素数こそ1220万画素と昨今のデジタルカメラとしては平均レベルながら、セミプロ仕様のデジタル一眼レフに採用される「APS-C」という大サイズのセンサーで、背景のボケ感やノイズ低減など、卓越した画質を得ることができる。

レンズは単焦点の、ライカ エルマリート f2.8 / 24 mm ASPH.を採用。 ルポルタージュ写真によく使われる35mmの焦点距離(35mmフィルム判換算)で、比較的広角をとらえることが可能だ。被写体に近づいての細部の表現も美しく、被写体を浮かび上がらせるためのボケ味も十分に得られる。

シンプルな操作性もこのカメラの魅力。本格カメラには欠かせないシャッタースピードと絞りのダイアルで、液晶を見ながら直観的に露出を決定。もちろんオート設定も可能だが、ライカ X1ではぜひともマニュアル撮影を楽しみたいところだ。

重厚感溢れる、チタンのライカ D-LUX 5

いっぽう今年10月にチタン仕上げの特別モデルが発売された「ライカ D-LUX 5」は、より手軽にライカを楽しめる機種として人気を集めているシリーズ。ライカ X1よりもひと回り小型ながら、35mm換算で24mm~90mmという3倍強のズームレンズ、同クラスとしては大型となる新開発の1/1.63型CCDセンサーを搭載。精細さを求められる建築写真から、被写体に1cmまで近づいての撮影も可能。また夕暮れなどの暗いシーンでもイメージ通りの写真が撮影できる。

シンプルで直観的に行える操作も魅力。
上面のダイヤルでは、オートモード、絞り優先、シャッタースピード優先などを選択する。ライカ X1のように実際のダイヤルこそないが、マニュアル露出での撮影もでき、背面のクリックホイールを使って絞りやシャッタースピードの調整が可能だ。そのほか、ピント合わせもマニュアル操作ができ、機能を自分なりに操る楽しみがある。なお、このチタンバージョンには、革製ケースが付属する。

ライカ X1、ライカ D-LUX 5ともに、単独で買えば3万円以上する「Photoshop Lightroom 3」が付属。細かな設定で画像管理ができ、ホワイトバランス、露出、シャープネス、階調、彩度など思いのままの写真に仕上げることができるソフトだ。

自身の優れた能力を誇るかのような質実剛健なフォルムが、我われを惹きつけてやまないライカ。
写真を巡る環境がどう変わろうが、ブランド力はゆるがない。伝統に裏打ちされた機能はもちろんのこと、まるでスイスの老舗ウォッチメーカーが作る腕時計のように、モノとしての存在感をもかね備えている。こんなプロダクトには、なかなか出合えないはずだ。

ライカ X1
有効1220万画素
APS-CサイズCMOSセンサー
附属品|画像処理ソフト「Adobe® Photoshop® Lightroom® 3」(ダウンロード)
価格|オープン価格(直営店価格|21万円)

ライカ D-LUX5 チタン
有効1010万画素
3型46万ドットの液晶モニター
附属品|画像処理ソフト「Adobe® Photoshop® Lightroom® 3」(ダウンロード)
価格|オープン価格(直営店価格|11万5500円)