スマートな大人にふさわしい靴|JOHN LOBB
FASHION / MEN
2015年9月4日

スマートな大人にふさわしい靴|JOHN LOBB

JOHN LOBB|ジョン ロブ

ドレスアップに変化をもたらす「ASH」

伝統はモダナイズすることに意味がある

一見、変化の少ないようにおもえる、男の服。だが、定番と呼ばれるものであっても、年々細部は進化する。その変化を察知してアップデートしてゆくのが、スマートな大人のお洒落術といえる。そこにさらなる彩りを添えてくれる靴「ASH(アッシュ)」を紹介したい。

Model Photographs by KUBOTA Ikuo(owl)Still Photographs by KOBAYASHI Takashi(ITARU Studio)Text by ITO Yuji (OPENERS)

お洒落を進化させるための靴

人は自分にとって、いちばんいい時代を忘れられないという。それは成功体験という意味では必要な要素だが、お洒落という観点からすれば一時に踏みとどまっていたのでは進化できない。男のワードローブには、いくつもの定番と呼ばれるアイテムが存在するが、一度揃えてしまえば完成するというものでもない。

 

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ネイビーのブレザーにしても、グレーのスーツにしても、定期的に買い替え、つまりアップデートすることが必要だ。というのも、定番であっても、そのディテールは常に進化しており、時代の潮流と合わせることが古臭さを感じさせないポイントとなるからである。

その際の選択肢として大切なのは、全体のデザインはオーセンティックな伝統あるものを選ぶこと。買い替えるといっても大胆に変化させるのではなく、進化や熟成といった方向性でいまどきなベーシックアイテムを揃えれば、身につけたときの印象は、よりスマートで洗練された印象になるはず。その足元にジョン ロブの「ASH(アッシュ)」を合わせれば、さり気ない個性を上品に強調してくれるだろう。

カジュアルなパーティスタイルの足元に

「アッシュ」の特徴といえば、ギリーシューズのフェイシング。だが往年のギリーシューズにはタングがない。かつてウインザー公が愛用したのも、そのタイプで当時はソックスを覗かせるというコーディネートが人気だった。しかしそれをそのまま現代に再現したのでは、トゥーマッチというもの。その歴史を知ったうえで、モダナイズさせたのが、この靴の魅力といえる。

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スマートなアーモンド型のトゥをもつ細身の新ラスト「0215」を使った新作は、タングがあるがゆえに、ドレスアップとも相性が良い。しかも顔立ちはギリーシューズなので、お洒落が無難に収まってしまうこともない。それをふまえるとオペラパンプスでは行き過ぎる、といったパーディスタイルに「アッシュ」を合わせるというのもいいだろう。

ファッション的な目線で見ても独特な価値観をもつこの靴の生い立ちは、17世紀末に登場したゲール・キルト民族の舞踏靴。その特有のかたちゆえにフィット感を調整しやすく、乾きやすいというメリットがあるため、その後スコットランドの湿地帯を渡るためにも使われたという。今季のジョン ロブのテーマ、コーンウォールからの旅と重なる、伝統をモダナイズさせた靴でいまどきなドレスアップを楽しみたい。

モデル名|「ASH」(アッシュ)」
色/素材|Black×Black,Black×Indigo,Navy×Indigo/Calf×Suede
ラスト|0215
ソール|シングルレザーソール
製法|グッドイヤーウェルト製法
価格|25万9200円
サイズ|5E〜9.5E

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問い合わせ先

ジョン ロブ ジャパン

Tel. 03-6267-6010

http://www.johnlobb.com/jp

           
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