実話を描いたアメリカのベストセラーを映画化『わたしに会うまでの1600キロ』|MOVIE
MOVIE|実話を描いたアメリカのベストセラーを映画化
リース・ウィザースプーン主演『わたしに会うまでの1600キロ』
たったひとりで3カ月間、1600キロを踏破した女性の実話を描いたリース・ウィザースプーン主演の『わたしに会うまでの1600キロ』。8月28日(土)より、TOHOシネマズシャンテほかで全国ロードショーされる。
Text by YANAKA Tomomi
原作にほれ込み製作にも携わったリース・ウィザースプーン
アメリカの西海岸を、メキシコ国境からカナダの国境まで南北に縦断し、歩くことで母の死、離婚、ドラッグなどでどん底にいた自身を見つめなおしたシェリル・ストレイドによる原作『わたしに会うための1600キロ』。彼女は本作でベストセラー作家へと人生をリセット、アメリカのみならず、現在は30カ国以上で刊行されている。
この実話に基づく物語を映画化したのは、『ウォーク・ザ・ライン/君につづく道』でオスカー女優に輝いたリース・ウィザースプーン。彼女は2012年、プロデューサーのブルーナ・パパンドレアと製作会社「パシフィック・スタンダード」を設立。『ゴーン・ガール』などのプロデューサーとしても知られている。原作にほれ込んだリースは、本作でもブルーナとともに製作に携わり、主演として身も心もさらけ出す迫真の演技で物語をけん引している。
また監督は『ダラス・バイヤーズクラブ』のジャン=マルク・ヴァレが務めたほか、リース演じる主人公の愛情あふれる母親役ボビーを、名優のローラ・ダーンが熱演。包み込むような演技で物語に奥行きをあたえている。
カラダが悲鳴をあげながらも、歩みを進め、自分と向き合うシェリル
最愛の母親が死に、クスリと男におぼれ、結婚も破綻したシェリル。ある日「このままでは残りの人生も台無しだ。母が誇りに思ってくれた自分を取り戻したい」と、思い切って一からやり直すために厳しい旅に出ることを決意する。
しかし、なんのトレーニングも受けたことのないシェリルにとって、メキシコ国境からカナダ国境まで南北に縦断する自然歩道「パシフィック・クレスト・トレイル」を歩くことは至難の技。スタートしてすぐに彼女は「バカなことをした」と後悔するのだった。
悲鳴をあげるカラダ、夜は野生動物に怯え、眠れない日々。しかし、それでも3カ月間、1600キロの道のりのなか、自分と向き合いつづけるシェリル。そんな彼女見たものとは。そして歩ききったあと、見えた景色とは。
だれもが抱える迷いや孤独。「ダメな自分」を受けいれ、それでもなお、希望を求めて背中を後押ししてくれる物語である。
『わたしに会うまでの1600キロ』
8月28日(土)より、TOHOシネマズシャンテほかで全国ロードショー
監督|ジャン=マルク・ヴァレ
出演|リース・ウィザースプーン、ローラ・ダーン、トーマス・サドスキー、ミキール・ハースマン、ギャビー・ホフマン
配給|20世紀フォックス映画
2014年/アメリカ/116分/R15+/原題『Wild』
http://www.foxmovies-jp.com/1600kilo/
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