BGブランドから新作登場! 戸田恵子×植木 豪インタビュー

BGブランドから新作登場! 戸田恵子×植木 豪インタビュー

Happy? Half Century

BGブランドから新作登場!

戸田恵子×植木 豪インタビュー(2)

前回集まった売上金は、ロンTにカタチを変えて被災地に

――前回は東日本大震災チャリティのためにキャップを作っていましたが、今回は?

戸田 今回もライブ会場で販売しました。普段はダウン症の子どもたちを応援するため、売り上げの一部をラブジャンクスさんの支援にあてているのですが、このキャップの売り上げにかんしては、東日本大震災で被災された方々への支援にあてさせてもらっています。ライブ会場のみでの販売となるため、ウェブで購入できないのは残念なのですが……。

植木 ツバの表部分のプリントは前回のデザインを踏襲しつつ、今回は白地のキャップにしました。BGブランドのアイテムはモノトーンが多いので、キャップも合わせやすいようにモノトーンで。

戸田 スマイルマークをメインに、月や太陽といった自然のモチーフをポイントに、ピースなイメージに仕上げています。前回集まった売上金は、ロングスリーブTシャツにカタチを変え、縁のある避難所に贈らせていただきました。

被災地を訪れたさい、ロンTが重宝するというお話を聞いたので。個人的にできることももちろんつづけていきますが、BGブランドとしてできることとして、つづけていければなと思っています。

震災をきっかけにあらためて考えた、BGブランド活動の意義

――BGブランドの活動を振り返り、今年はどんな1年でしたでしょう?

植木 ラブジャンクスさんを応援する、という変わらないテーマがありつつ、今年は震災があり、自分たちの作っているものが誰かの手に届く、ということをあらためて意識した1年でした。僕、小さいころから大学でダンスと出会うまで、ずっと夢中で絵を描いていたんです。あの時間がいったいなんだったのか、ずっと考えていたんですけど、ライブ会場でお客さんが着ているのを見て、こういう意味があったんだって。ただ絵を描いているだけではなにも起こらないけど、カタチになって、誰かの手に届いてよろこびに変わって、それが誰かを応援することにつながる。ああ、無駄なことってないんだなって、最近強く思います。

戸田 震災をきっかけに、なんのためにやっているんだろう、ということを考えました。洋服を作ったり、グッズを作ったり、その過程はもともとやりたかったことだし、ラブジャンクスさんを応援することにつながっている、というのはすごくうれしい。でも、もしかしたらやらなくてもいいことなのかもしれない。いまこの時勢に、わざわざ女優として活動する傍ら時間を割いて、あたらしくものを作ることの意味って、なんだろうって考えたんです。私たちの仕事もおなじで、必要あるのかな? って思いますよ。でも、“あえて”やることの意味、自分は“あえて”やっているんだ、ということを意識した1年でした。

震災のとき、誰もが自分の非力さに泣いたと思うんです。目の前で苦しんでいるひとがいるのに、なんの力にもなれない。でも、自分でゼロから行動を起こす必要なんかなくて、誰かが手を挙げたら、その手に掴まって協力すればいいんです。実際、私はひとの支援活動にどんどん乗っかっています(笑)。もしかしたら必要ないのかもしれないことも、10年前ではできなかった。でもいまはそれができるだけの余裕をもった自分がいる。ならば“あえて”手を上げよう、と思いました。

これからどう変化していくのか、今後が楽しみ

――来年はブランド設立5周年ですが、振り返っていかがですか?

植木 成長は……しているのかな(笑)? デザインに合わせて技術を学ぶ、という感じでやってきたので、技術的な部分ではできることの幅が広がりました。デザイン的にも、好きな絵を着たいわけではなくて、着たいものが着たいんだってことを考えるようになりました。Tシャツを1枚買うにしろ、アウター、ボトム、シューズ、アクセサリーと、コーディネイトを考えながら選びますよね。そういった部分を以前よりも意識するようになりました。いままでのアイテムを並べて見返してみると日記のようで、ひとつひとつにテーマがあり、メッセージがるので、自分たちの心情や背景をふくめ、当時のことを思い出します。これからどう変化していくのか、今後が楽しみですね。

ABOUT
TODA Keiko

愛知県出身、9月12日生まれ。NHK名古屋放送児童劇団に小学5年生から在籍し、『中学生群像』(『中学生日記』の前身) で女優デビュー。1973年に上京し、翌74年「あゆ朱美」の芸名でアイドル演歌歌手としてもデビューする。 その後、タレント活動中に声優・演出家の野沢那智より声をかけられ、77年に野沢主宰の劇団・薔薇座へ入団。本格的な演技を学び 始め、『スイート・チャリティ』『踊れ艦隊のレディたち』など数多くのミュージカルに出演、看板女優として活動する。 主演した『スイート・チャリティ』で芸術祭賞演劇部門賞を、また外部出演したミュージカル『ミュージックマン』で葦原英了賞を受賞。 薔薇座には89年まで在籍し、同年には舞台『渾・身・愛』で第24回紀伊國屋演劇賞個人賞を受賞。 79年に『機動戦士ガンダム』のマチルダ・アジャン役で本格的に声優としての活動をスタート。その後、アニメ『ゲゲゲの鬼太郎』 (三作目)の鬼太郎、『キャッツ・アイ』の瞳、『きかんしゃトーマス』のトーマス、『それいけ!アンパンマン』のアンパンマン などの声で人気を集める。洋画の吹き替えも数多く手掛けジュリア・ロバーツ、ジョディ・フォスター、ビビアン・リーなどでよく知られている。 声優としての活躍が続いた後、97年には三谷幸喜脚本によるテレビドラマ『総理と呼ばないで』、同じく三谷幸喜脚本・監督の 映画『ラヂオの時間』に出演するなど、女優業を意欲的に展開。その他『クイール』『NINXNIN忍者ハットリくんTHE MOVIE』 『THE 有頂天ホテル』。『ラヂオの時間』では、日本アカデミー賞優秀助演女優賞を受賞した。 以降も女優として、NHK朝の連続テレビ小説『ちゅらさん』『純情きらり』、NHK大河ドラマ『新撰組!』、 CX『ショムニ』『お水の花道』『天才柳沢教授の生活』『HR』などに出演。また舞台でも『温水夫妻』『You Are The Top』 『オケピ!』『なにわバタフライ』(共に三谷幸喜作・演出)、『歌わせたい男たち』(永井 愛作・演出)、 『星屑の町・東京砂漠編』(水谷龍二作・演出)、地球ゴージャス『HUMANITY』、『ザ・ヒットパレード ショウと私を愛した夫』 (鈴木 聡作・山田和也演出)など、同時代の劇作家によるオリジナル作品に多数出演。『なにわバタフライ』『歌わせたい男たち』 で、第5回朝日舞台芸術賞秋元松代賞、第13回読売演劇大賞最優秀女優賞を受賞した。 確かな歌唱と演技、その存在感は各界のクリエイターから評価され、世代を超えて観客からも支持を集めている。