バング&オルフセン初の3D機能搭載85インチプラズマテレビ「BeoVision 4-85」
DESIGN / DIGITAL
2015年5月18日

バング&オルフセン初の3D機能搭載85インチプラズマテレビ「BeoVision 4-85」

Bang & Olufsen|バング&オルフセン

バング&オルフセン初の3D機能を搭載

85インチプラズマテレビ「BeoVision 4-85」(1)

デンマークの「バング&オルフセン」による、3D機能を搭載したテレビが日本初上陸。バング&オルフセン ジャパンでは、2011年9月に、85インチのプラズマテレビ「BeoVision 4-85」を発売。11月に報道陣を集めての視聴体験会が開催された。

文=小川フミオ

B&Oならではの高音質とともに、最高のAV空間を

バング&オルフセン(以下B&O)は、わが国でも高品質のオーディオシステムで知られるが、同時に「究極」と謳うテレビでも富裕層のあいだで市場を確立してきている。今回発表された「BeoVision 4-85」(567万円-映像エンジンふくむ)は、名称にあるとおり85インチのプラズマテレビ。「経年劣化に対応するために、100時間の視聴ごとにスクリーンを自動で判断し、カラーバランスを自動で調整する」(B&O)など、長い時間、高いクオリティを保つことに重点が置かれている。

バング&オルフセン|85インチプラズマテレビ 02

バング&オルフセン|85インチプラズマテレビ 03

くわえて「上質でクリアなサウンド」とB&O自身が謳う音質も「BeoVision 4-85」の重要なセリングポイント。同社の大ヒット作となったスピーカーシステム「BeoLab 5」にも採用されている「アクースティックレンズ・テクノロジー」によって、音を水平方向に均等に分散することに成功。「部屋のどこに座っていても、会話などの細かいニュアンスをはっきり聴き取ることができる」(B&O)とされる。

B&O製品の特徴に、製品の拡張性があげられる。「BeoVision 4-85」も、オプションでフロアスタンド(184万円)や、センター用アクティブスピーカー「BeoLab 10」(50万4000円)などとの組み合わせが可能。機能性や音場のひろがりなど、より広くこのテレビの機能を堪能することができるようになっている。

「デザインは空間そのものを変える」とするB&O。「BeoVision 4-85」も、絵画の額縁にたとえるアルミニウム製のフレームをもった同社の美しいテレビの系譜に連なるものだ。しかし、ラインナップにおいて際だっているのは、3D機能を搭載しているB&O最初のテレビという点にある。

3D画像は「アクティブシャッターグラス」(別売1万4700円)と呼ばれる専用の眼鏡で鑑賞する。米国のエクスパンド(XPNAD)社が作るこの3D用眼鏡は通常の眼鏡のうえからも装着可能。左のフレームに設けられたスイッチを押すと二重になっていた画面の映像が立体に見えてくる(もちろん3D対応のソフトが必要)。B&Oが見せてくれたのは、渓谷でのカヤッキングや工場の映像。映画館および他社製品で3D映像を体験の読者は多いと思うが、明暗を強調した画面での奥行き感は吸い込まれそうになるほどだ。かつ水しぶきがはねかかる、火花が散るなど、映像がまるで自分の顔にふりかかるような体験は、エンターテイメントとして興味ぶかい。

Bang&Olufsen|バング&オルフセン

バング&オルフセン初の3D機能を搭載

85インチプラズマテレビ「BeoVision 4-85」(2)

家を建てるときにB&Oを注文するのが、“正しい”楽しみ方

音響効果も特筆ものだ。スピーカーそのものの質の高さ、音響効果の設定のうまさ、さらにシステムの拡張性という、B&Oの強みが凝縮されているかんじがある。「BeoVision 4-85」の音は映画に迫力を、音楽にリアリティをくわえてくれるだろう。スピーカーシステムを追加することで10.2チャンネルのサラウンドサウンドも構築できるという。

テレビとしてのみとらえた場合、他社製品にたいする「BeoVision 4-85」の優位性はどこにあるか。同担当者は「あまり大きなものはもてあますが、65インチより大きなサイズが欲しい、という要望に対応できる」としている。いま市場が拡大しているロシアでは、103インチの「BeoVision 4-103」が売れているというから、住宅の床面積で選べばいいかもしれない。

「購入したときの画質をできるかぎり長く体験できるようにというのが、BeoVision 4-85で目ざしたことです。

バング&オルフセン|85インチプラズマテレビ 05

くわえて、プラズマは経年劣化で画像が黄ばんだかんじになっていく傾向にありますが、劣化が感じられないよう電子的な補正をかけているのも特徴です」。メディア用視聴体験会で、バング&オルフセン ジャパンの担当者は特徴を説明してくれた。

住宅を建てるときにB&Oを注文する。これがもっとも“正しい”楽しみ方のようだ。なぜなら、同社では、インテリジェントホームというコンセプトの下に、ひとつのリモコンで、テレビとオーディオを管理し、ひとつのソースで各部屋のスピーカーシステムの作動もコントロール。さらにカーテン開閉まで操作できる。

1925年創業のB&Oはまずラジオ、そしてすぐに映画館用サウンドシステム、そしてスピーカーシステム、1950年にはテレビと、今日の製品ラインナップの礎がはるか昔に築かれていたことになる。「科学とデザインの進歩で、リスナーは、みずからの生活空間を音楽で満たされた世界へと一変させることが可能となりました」とは同社のカタログ内の一節だが、「BeoVision 4-85」も突然変異でなく、連綿とつづいてきた技術開発の賜物といえる。それが欧州ではもっとも重要とされる価値なのだ。

バング&オルフセン|85インチプラズマテレビ  06

テレビ本体「BeoVision 4-85」483万円
映像エンジン「BeoSystem 3」84万円
フロアスタンド「FS4504」184万8000円
システム用キャビネット「CAB4508」15万2250円
システム用ブラケット「WB4001」2万4150円
センタースピーカー「BeoLab 10」50万4000円
製品合計額819万8400円
※設置方法によって異なります

バング&オルフセン ジャパン
Tel. 03-3780-8714
http://beostores.bang-olufsen.com/japan/

           
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