車高を50mm縮めたことで、さらなる加速性を実現

一昨年、“ミニ初の2ドア”と謳われるコンセプトモデル「MINI クーペ コンセプト」が誕生した。同車の市販モデルが今年6月に正式発表されたが、そこからわずか3カ月で日本上陸が決定した。

MINI クーペは、ハッチ、コンバーチブル、クラブマン、クロスオーバーにつづく第5のモデル。上述のとおり、MINIの市販車史上ではじめて2シーターを採用したのが最大の特徴だ。そのうえミニ クーペは、エンジンルーム、キャビン、そしてリアデッキを設けたいわゆる3ボックスボディ構造をもち、ラゲッジスペースは280リットルと、充分な広さを確保している（MINI ハッチは通常時で160リットル）。MINI ハッチと比較したさいの大きなちがいは車高を50mmも低くしたこと、そしてAピラーの角度は13度小さくなっており、これによってCd値が低下し、高い加速性能を実現。さらに研ぎ澄まされた“ゴーカートのようなフィーリング”を味わうことができるとしている。

ジョンクーパーワークスモデルは、MINI史上最速！

ラインナップは、1.6リッター4気筒エンジン（最高出力122ps、最大トルク160Nm）を積むMINI クーパー クーペのATとMTモデル、1.6リッター4気筒ターボチャージャーつきエンジン（最高出力184ps、最大トルク240Nm）を搭載するMINI クーパー S クーペのATとMTモデル、そしてこちらも1.6リッター4気筒ターボチャージャーつきエンジンを備えるジョン クーパー ワークス クーペの計5モデルを用意する。ちなみに、このジョン クーパー ワークス クーペは、従来のMINIの量産モデルのなかで“最速”と謳われ、0-100km/hを6.4秒で駆け抜ける加速性能を誇る。

MINI クーペも少ない燃料で高い走行性能を実現しようとする「ミニマリズム」に則った一台だ。その内容としては、ブレーキエネルギー回生システム、オートスタート&ストップ機能、シフトポイントインジケーター、電動パワーステアリング、オンデマンド運転など。これらを採用した結果、5モデル中3モデル（クーパー クーペのMT、クーパー S クーペのAT、MT両モデル）がエコカー減税対象車になっている。

また、MINI車ではじめて「アクティブリヤスポイラー」が採用されるのもトピックのひとつ。走行速度が80km/hを超えると、トランクリッドに組みこまれているスポイラーが自動的に上昇し、高速走行時の空力性能の最適化に寄与するという。

価格は、ベースモデルのMINI クーパー クーペのMTモデルで297万円、同ATモデルで310万円。MINI クーパー S クーペのMTモデルで339万円、同ATモデルで352万円。そしてMINI ジョンワークスクーペで426万円となっており、予約注文受付は9月27日から開始している。

MINI Cooper Coupe｜ミニ クーパー クーペ
ボディサイズ｜全長3,740×全幅1,685×全高1,380mm
ホイールベース｜2,465mm
車輛重量｜1,170kg（MT）、1,200kg（AT）
エンジン｜1.6リッター直列4気筒DOHC
トランスミッション｜6段MT、6段AT
最高出力｜90kW（122ps）/6,000rpm
最大トルク｜160Nm/4,250rpm
10・15モード燃費｜20.5km/ℓ（MT）、16.2km/ℓ（AT）
価格｜297万円（MT）、310万円（AT）

MINI Cooper S Coupe｜ミニ クーパー S クーペ
ボディサイズ｜全長3,745×全幅1,685×全高1,380mm
車輛重量｜1,240kg（MT）、1,270kg（AT）
エンジン｜1.6リッター直列4気筒DOHC＋ターボチャージャー
トランスミッション｜6段MT、6段AT
最高出力｜135kW（184ps）/5,500rpm
最大トルク｜240Nm/1,600-5,000rpm
※オーバーブースト時は260Nm。
10・15モード燃費｜20.0km/ℓ（MT）、15.6km/ℓ（AT）
価格｜339万円（MT）、352万円（AT）

MINI John Cooper Works Coupe｜ミニ ジョンクーパーワークス クーペ
ボディサイズ｜全長3,715×全幅1,685×全高1,380mm
車輛重量｜1,230kg
トランスミッション｜6段MT
最高出力｜155kW（211ps）/6,000rpm
最大トルク｜260Nm/1,850-5,600rpm
※オーバーブースト時は280Nm。
価格｜426万円