White Flags|ブランドデビュー直前! 小此木達也×島津由行 対談

White Flags|ブランドデビュー直前! 小此木達也×島津由行 対談

連載|オウプナーズ的バイヤーズガイド

White Flags|ホワイトフラッグス

ブランドデビュー記念

小此木達也×島津由行 対談(1)

「TroisO(トロワゾ)」「OOO (12) TWELVE DENIM(オーオーオートゥエルヴデニム)」のデザイナーとして知られる小此木達也氏が、2011-12年秋冬シーズンよりニューブランドをスタートする。本ブランドで手がけるのは、洋服ではなくシューズ! 「White Flags(ホワイトフラッグス)」と名を冠したニューブランド、その魅力を探るべく、デビューにさいし制作されたイメージビジュアルを手がけたスタイリスト 島津由行氏との対談が実現。26年来の先輩・後輩の関係にあるふたりが、ファッションシーンの変遷をもとに、モノづくりについて語る。

Text by OPENERSPhoto by TAKADA Midzuho

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スニーカーがすごく嫌がることばかりやっている(笑)

──おふたりが出会ったきっかけは?

島津 以前、津森千里さん手がける「I.S. Design by tsumori chisato」(=IS)というコレクションがあったんです。津森さんはこの後自身の名を冠したブランド「TSUMORI CHISATO」を立ち上げるわけですが、当時僕はISのショーの手伝いをしていて、スタイリストも後にやることになりますが、そのときはショーの選曲をやっていたんですけど、そのとき小此木さんが津守さんのアシスタントをしていて。それからですね。その後彼は「ISSEY MIKAKE」のウィメンズのデザイナーを経て独立、たまたま僕の古い知り合いのブランドでデザイナーとして入ったりと、つかず離れず縁があった。

小此木達也×島津由行 対談 01

左/島津由行さん 右/小此木達也さん

それから「トロワゾ」というブランドを立ち上げ、はじめて小此木さんらしい一面を見ることになるわけです。魅力と言いますか、エッジがある……彼はデザイナーですよ。“デザインする”ということが、どういうことか。似たようなものばかり溢れるなか、ちゃんとイチからなにかをデザインする、というところにはやはり三宅一生さんの息吹を感じますね。

──今回のデビューコレクションの印象は?

島津 ……スニーカーがすごく嫌がることばかりやっているなと(笑)。

小此木 こんな細かいパーツ、冗談じゃないですよね(笑)。

“White Flag’s”の“W”のイメージからデザイン

島津 素材がちがうからミシンの調子もちがうでしょう? 大変ですよこれは。でもそうしないとあたらしいものはできないんだよね。靴ばかり作っているデザイナーだと気を使って、こういうことはできないんです。でも小此木さんはありえないことばかりする、でもできちゃうものなんですよ! そうしてどんどん進化を遂げないと。ファッションシーンはいまちょっと停滞気味なんでね。タグを外せばみんなおなじ、アメリカンノスタルジックは僕も嫌いじゃないけど、みんな着ていると嫌になっちゃう。でも“赤信号、みんなで渡れば怖くない”的な時代だから、しょうがないんでしょうけど(笑)。

小此木 今回は全7モデル。デビューコレクションということもあってブランドイメージの白をベースに、黒、あと一部モデルには茶もありますが、やっぱり白が人気でしたね。パリには白しか持っていかなくて、“なんで白しか持って来ないんだ!”って怒られましたけど(笑)。一番最初に「Henri(アンリ)」をデザインしたんですけど、基本的にすべてのアイテムは“White Flags”の“W”のイメージからデザインをはじめています。「Albert(アルベルト)」は甲のディテールをくっつければ“W”になります。「Pablo(パブロ)」にもサイドにディテールをつけてみたのですが、かっこ悪くてやめました(笑)。

アッパーはトレッキングシューズのデザインがほとんどそのまま。あまりデザインしすぎちゃうと、“頑張ってデザインしました”という感じになってしまいますからね。靴のブランドなので3型くらいは次のシーズンも、素材やカラーでちがう切り口を設けて見せたいなと思っていて、「Pablo」はアレンジをくわえて次も出そうと思っています。

ABOUT
SHIMAZU Yoshiyuki

1959年熊本生まれ。マガジンハウス『POPEYE』のスタイリストとして活躍後、現在は『SENSE』や『POP […]