MITSUBISHI|三菱 被災地にi-MiEVを貸与
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2015年3月17日

MITSUBISHI|三菱 被災地にi-MiEVを貸与

MITSUBISHI|三菱

被災地に電気自動車 i-MiEVを貸与

三菱自動車は、東日本大震災の被災者・地域にたいし、義捐金の拠出と災害支援車両の無償貸与を決定した。

文=松尾 大

3,000万円の義捐金とi-MiEVを提供

義援金は3,000万円を拠出。それにくわえて、被災状況や各自治体のニーズに応じた災害支援車両を無償貸与するというのが支援策の柱だ。同社の海外における販売会社およびビジネスパートナーからも災害支援の申し入れを受けており、もっとも効率的な支援の方策を検討するという。

その貸与される災害支援車両は、電気自動車 i-MiEVと4輪駆動ピックアップトラック、トライトン。18日には、第1弾としてi-MiEV 30台を現地に向けて輸送開始させている。

被災地の深刻なガソリン不足のため、EVへの要望が多いことから、今回のi-MiEV貸与が決定された。また、物資の供給にあたっては、悪路での走破性や積載力を考慮してトライトンを選定したとしている。

23日の段階で、福島、宮城、岩手の各県に、i-MiEVをそれぞれ10台ずつ、各県の市町村総合で6台が提供されており、最終的には計45台が分配される予定だという。基本的には、避難所間の移動、安否確認/情報共有、物資の配給などに使用されるとのことだが、急を要するケースが多々あるため、各地によって、利用の方法は、その時どきによってことなってくる。

通常、充電にかんしては、各県のディーラー、ショッピングセンターなどに設置されている急速充電器でおこなうか、標準で用意されている変換アダプターに、3つの凸があるアースつきのプラグを繋げる。しかし、いまだ電気供給自体が不安定で、供給されているエリアも限定されているため、適切な充電環境が整っている場所がすぐ近くにあるとはかぎらない。走行中に道で停まってしまう可能性も非常に高い。三菱自動車側は決して推奨はしてないものの、緊急の場合は、アースがついていない、普通の家電製品などで使う2つ凸用のコンセントでも充電することができるという。

ちなみに、i-MiEVはフル充電させたさい、10・15モードによる計測で、160kmという走行距離を記録している。仮にエアコンなどを使用した場合でも、120kmまで走らせることができるとしている。

           
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