古典的なクーペボディ

先日発表された新型Cクラス セダンにつづき、今回はクーペモデルが発表された。このCクラス クーペは、以前のCクラスにラインナップされていた3ドアハッチバックCLC（旧車名：Cクラススポーツクーペ）に代わるもので、オーソドックスな2ドアノッチバックボディをもつ。

セダンボディに比べ、いくぶんコンパクトなボディは、41mm全高が低く設定されており、短いフロントオーバーハングにロングノーズ、細いCピラー、そして急な傾斜のフロントウインドウと、後方に向かってなだらかに傾斜するルーフが備わった古典的なクーペスタイルとなっている。

パワーユニットは、現在のところ欧州仕様車についてのアナウンスはないが、アメリカ仕様車は2種類のエンジンが搭載される。ともに直噴ガソリン仕様で、燃費効率に優れた7速オートマチックと組み合わせられる。エントリーモデルであるC250は1.8ℓ直4ターボを搭載。最高出力150kW（204ps）/5,500rpm、最大トルク310Nm（31.6kgm）/2,200-4,300rpmを発生、0-60マイル加速7.1秒、最高速度は209km/hを記録し、複合燃費は24mpg（10.2km/ℓ）となっている。アッパーグレードのC350に搭載される3.5ℓV6ブルーダイレクトインジェクションは、最高出力225kW（306ps）/6,500rpm、最大トルク370Nm（37.7kgm）/3,500-5,250rpm、0-60マイル加速5.8秒だが、最高速度はC250とおなじ209km/h。欧州複合燃費は22mpg（9.4km/ℓ）である。

シャシーは、俊敏なハンドリングとハイレベルな快適性を実現したと謳われている。通常走行時にはロードノイズやバイブレーションを抑え、ハイスピードでのコーナリング時などには姿勢を安定させるように自動的に減衰力を調整。サスペンション形式はフロントに3リンクのマクファーソンストラット、リアはマルチリンクを採用している。

インテリアに目をうつすと、パドルシフトを標準装備するなど、スポーツ心をくすぐるものとなっている。また、昨今のメルセデスとおなじく、センターコンソール上部には5.8インチという大型のディスプレイが収容される。

安全装備は、9エアバッグや全席に装備されたフォースリミッターつきシートベルトに、ABSをはじめ、アダブティブ・ハイビーム・アシスト、レーンキーピングアシスト、ブラインドスポットアシストそのほか、これまでより上級なクラスで装備されてきたデバイスが採用されている。

価格そのほかのくわしい内容は、いましばらく待ちたい。