坂本龍一|第20回 「自分」について言いきる

坂本龍一|第20回 「自分」について言いきる

坂本龍一 相談室

第20回 「自分」について言いきる

教授みずからの回答ですべて解決!する「上から」言いきる。
今回のお題は、自分にまつわる悩みについて。

回答=坂本龍一Photo by JAMANDFIX


画家とデザイナーをしている者です。
デザインの仕事や個展の作品をつくるときに、制作途中の自分の作品を主観と客観の両方の視点を切り替えながら確認し、作業を進めることを大事にしています。でももう少し客観的な視点「このひとの作品は~」と感じながら作品を調整できるような視点に近づけたらと考えています。
現在、自分なりに考えたチェック方法は「寝起きの瞬間」にチェックするのと、畑ちがいの身近なひとに見てもらうなどです。坂本教授が自分自身の作品を客観的にチェックする方法や秘訣、気をつけていることなどがあればヒントだけでもいいので勉強させてください。

客観的に見ようと努力するしかない!

モノをつくっているひとは、つくればつくるほど近視眼的になってしまう。大局的に見るのが難しくなるのはたしかだと思います。細部が気になりますからね。
僕も実際に遠ざかってみますよ。曲をミックスするときに、意識的にスピーカーから遠くに立って、音楽に集中しないで聴くように努力しますね。でも、自分でつくっているから細部はわかっているんだけど。

寝起きは脳の働きがいいそうです。だから、寝起きにメールのチェックをしたりするのは愚の骨頂だそうです(笑)。そういうときは、前の日から持続している問題を考えるとか、本を読む……なんでしょうね。
「朝飯前」って言葉はあるけど、ご飯を食べると消化することにエネルギーが費やされて、食事のあとは考えるのに適さないほど、ものを消化するエネルギーは大きいそうです。お相撲さんもご飯前に稽古するでしょ。


はじめまして。私は美大で洋画を専攻している者です。
昔から絵を描くことが好きで、紆余曲折を経て美大に入学したのですが、どうしてもひとがたくさんいるところが苦手で、近くにひとがいるだけで緊張してしまい、大学で絵を学ぶことすらままならない状態です。好きなことのため、と我慢しなくてはならないのはわかってはいるのですが……。
そこで、人前に出てご活躍されている坂本教授に、緊張せず、リラックスするにはどうされているのか、ということをお聞きしたいです。ぜひ参考にさせていただければと思っています。

大学に行く意味とは……

ぼくの場合は大学に行ったのは、友だちをつくること、いい先生と出会うこと、施設を使うことでした。
僕も授業には出ずに、友だちに会いに行って、その日にお金をもっていそうな友だちを見つけて、お茶を飲みにいったり、麻雀をしたり。麻雀?

大貫(妙子)さんと山下達郎と3人でよく3人麻雀をしましたね。“3徹”なんてこともあったし、3人に飽きると伊藤銀次を呼ぶこともよくあった(笑)。
当時、幡ヶ谷駅前のアパートに住んでいて、達郎が実家のクルマで来て、朝ふらふらになりながら駅前の定食屋でご飯を食べて……。僕? 僕は麻雀はちっとも強くならなかったね。あのころはものすごく時間があったなあ。

坂本龍一|相談室 02

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SAKAMOTO Ryuichi

1952年東京生まれ。東京芸術大学大学院修士課程修了。1978年『千のナイフ』でソロデビュー。同年、 細野晴臣 […]